会派で議員研修講座に参加

昨日、今日と会派で東京の議員研修講座に参加しました。4コマの講座でした。

1 教育予算の基礎

(講座の概要)・教育投資と教育収益・財政措置と負担軽減策 ・GIGAスクールとICT教育について

〇教育財政 ・公財政の国際比較 ・就学前、初中等教育、高等教育の財源構造 ・近年の教育政策

○教育体制 ・義務教育 ・中等教育 ・高等教育

○教育体制のハード面およびソフト面の改善 ・日本型教育とGIGA教育  ・学校規模の適正化

(所感)講師の先生が言われた、「人口減少対策など先を見通して推定値を用いた計画を立てることがある。しかし、時が経てば経つほど計画として用いた数値が実数と乖離する場合が少なくない。その時はその政策の有効性が問われてくることになる」というものは、少子化、子育てに関しても同様なことがある。当局としてはその計画通りの事業を組み立てることに力を注ぐと思われるが、それをいかに実態に合った取り組みに修正していこうと提言するのかは議員としての在り方だと感じた。 また、幼児教育の無償化の支援については、制度のはざまにある家庭状況を確認してみると、支援がいたらない実態が見えることもあることが分かった。さらに、学校教育に関しては基礎自治体独自の取組に限りがあることではあるが、柏崎市として、指導補助員や介助員の確保あるいはデジタル機器の設置など、適切に子ども達ファーストの状況になっているのかを確認するととみに、さらなる充実がかなうように注視していきたい。

2 子どもの貧困問題の基礎

(講座の概要)・子どもの貧困対策に関する大綱の解説 ・貧困指標を見て現状把握について

〇子どもの貧困を取り巻く社会環境 ・出生率等の国際比較 ・こども家庭庁と少子化対策 ・子どもの貧困対策大綱の概要

○貧困指標 ・剝奪指標 ・子どもの貧困指標 ・近年の調査と政策

○地方自治体における子どもの貧困対策 ・子どもの貧困対策支援  ・ひとり親への支援政策

(所感)柏崎市としては、子どもの貧困についてはその状況をそれなりにつかんでおり、実際に今困難に陥っている家庭への支援のみならず、貧困の連鎖を断つための教育支援などにも力を入れている。そこにさらに、2019年に閣議決定された「子どもの貧困に関する大綱」にあるように、施策事業の有無ではなく、その利用率に注目し、声をあげられない人をいかに早期に発見できるかに視点を当てた評価をし、取組みの改善に努めなければならないと思った。昨年度市で行った生活状況調査を基に、子どもの貧困指標(内閣府)に照らし合わせながら子どもの貧困状態を日常生活からいかに見つけるかという視点で実態の把握を行う必要もあるように感じている。 この問題に関しては社会福祉協議会や各学校、民生委員など広く連携や情報共有を図りながら進める必要がある。来年度から始まる重層的支援体制が子どもの貧困問題にも有効に働くかどうかなどを注視していきたい。

3 地方財政の基礎(歳入)

(講座の概要)・自治体財政と国の財政 ・地方交付税の仕組みについて

〇令和5年度地方財政(歳入)の概要と課題 ・地方財源の確保 ・地方交付税の確保 ・臨時財政対策債の抑制

○基礎的知識 ・地方税の仕組み ・地方交付税の仕組み ・臨時財政対策債の仕組み

○データによる検証 ・財政指標の見方  ・近年の財政指標の傾向

(所感)基礎自治体にいると国全体の予算編成のことは正直自分事としては考えられていないことに気づいた。地方交付税などは必ず国から入ってくるものだと考えているからだ。昨年度の柏崎市の決算状況を確認しても最終的決算は黒字であり、危機的状況にあるものではない。しかし、今の市の事業を継続していくためにはどれだけの予算が必要になって、そのうちのどれだけが市独自の歳入として賄えるのかは把握しておく必要がある。 このような予算に関わる講座で話される各自治体の決算状況に関わる表から、柏崎市としては身の丈に合った予算決算の状況であるのかを確認しておきたい。

4 地方財政の基礎(歳出)

(講座の概要)・まちひとしごと創生事業・歳出と社会保障の考え方 ・公共施設の更新費用と老朽化対策について

〇令和6年度地方財政(歳出)の概要と課題 ・国の貸借対照表と債務残高 ・地方財政(歳出)の概要 ・経営、財政運営

○基礎的知識 ・歳出構造と社会保障費 ・プライマリーバランスと公債 ・目的別歳出と性質別歳出

○令和6年度一般行政経費 ・デジタル田園都市国家 ・地方創生 ・防災、減災と社会インフラ

(所感)「デジタル田園都市国家構想推進交付金」「こども・子育て支援事業債(仮称)」「地域活性化起業人」など聞き慣れていない言葉について、今後柏崎市として取り入れられるのかを研究していきたい。また、公共施設マネジメントの必要性が強く語られていることや最近の自然災害が多発していること及び人口減少の状況から、公共施設等管理計画の見直しを早めに行わなければならないと感じている。公共施設更新に対しての基金を作っておくことは必要だが、当初の20年間で施設の床面積2割減程度でいいのかも検証する必要があると思う。

昨日の夜は柏崎高校の同級生の渡辺君と会いました。昨年11月にも視察先を紹介してもらったり、お世話になりました。今回は2025年8月に柏崎で行う、柏崎高校同窓会総会での講演をお願いしました。私は年次の幹事代表をしているのです。そこで、同窓会総会のときに講演をしてもらえる同級生を考えていました。今から1年半の先になりますが、その時の社会情勢を踏まえた日本の経済のこと、柏崎市の生き残りのことなどを話してもらえるようにお願いしました。今からその時が楽しみです。渡辺君、ありがとう。

投稿者: shigeno