市教育センター研修(不登校対策)に参加

最近は大きな社会問題化している学校の不登校児童生徒への対策についての研修会でした。私としても大きな問題意識を持っているものであり、市内の民間団体でも来年度からフリースクールが開校するなど柏崎の住民にも危機意識があるように感じます。今日の講師は以前から情報交換、交流をさせていただいている新潟病院の西牧謙吾ドクターでした。以下、印象に残っていることです。

  • 昔の不登校と今の不登校は違う。今は明治からの学校体制のほころびではないか。
  • 教育関係者が不登校の背景と考えているのは、家庭要因論(父親像、母親像の変化)であり、医療関係者が考えているのは、学校要因論である。しかし、子どもの育ちの変化はあまり研究されておらず、家庭や学校を含む社会の変化の影響を子どもがどのように受けているのか、長期的、複合的視点で見る必要がある。
  • 不登校の親の気持ちを変えることが不登校児童の改善につながることは確か。
  • 不登校まではいかなくても学校、家庭、社会で不適応を起こしている状態の子どももいる。
  • 「知」「情」「意」を学校で育ててほしい。健全な大人と接することで生まれることである。

また、最初の市教委の先生からの話の中で、今年度の12月末時点での不登校児童生徒数は101人である、と言われました。これは昨年度と程同じ数ではあるが、改善してきている児童生徒はかなりいる、と付け加えていました。つまり、年度当初から欠席が続き、30日以上の欠席数ではあるが、最近は登校できるようになってきた、という子どもが少なからずいるということです。

昨日、東京の研修講座でも不登校関係の話を聞いてきて、正直若干捉え方などに違いはあるものの、今の子どもを取り巻く環境においては見逃すことのできない視点であることに違いはありません。公として取り組むべきこと、民間として頑張っていくこと、とそれなりにすみ分けをする中で、何がその子にとって適切な対応なのかを判断しながら、あくまでその「個」が健全に育っていけるように支援をしていくべきだと思います。

講師の西牧先生、ありがとうございました。これからもご指導お願いします。

投稿者: shigeno