原子力発電所立地自治体議会サミット

昨日今日と全国にある原子力発電所が立地している市町村議会の議員が全員集まってのサミットがありました。今回は第13回でした。2年ごとに開催されているのですが、前回2年前はコロナ禍ということでリモートで行いましたから、こうやって全国から議員が集まったのは4年ぶりでした。今回も400人を超す議員や関係団体の方々が集まりました。このサミットは柏崎市議会が音頭をとり、当時の議員が全国の立地自治体議会を回って開催することができたものです。ですから、会長は柏崎市議会議長が務めています。

昨日は基調講演の後、5つの分科会に分かれてそれぞれ意見交換が行われました。正直な感想は、私がこれまで参加したこのサミットの分科会では原発反対の立場の方の発言が多かった印象なのですが、今回はそうではありませんでした。現在日本が置かれている電力逼迫の状況や発電に必要な石油や石炭、天然ガスの高騰の影響、あるいはカーボンニュートラルに向けての取り組みと相まって、それぞれの立場の方々の発言や考え方にも変化があったのかもしれません。しかし、私は無制限に原子力発電を推し進めるべきだとは思っていません。いまだに使用済み核燃料の問題が解決していない状況、ひとたび事故が発生したときには広い地域で数十年単位で元の生活ができなくなることもあり、そこで生活している人の安心安全は十分確保できているというわけではありません。あくまで、次のエネルギーのつなぎとしての原子力発電という位置付けだと考えます。蓄電池を含めた再生可能エネルギーや水素の活用など、その開発は進んでいます。まだそれらは試作の段階だったり一部の時間帯や一部の地域にとどまっている状況です。

今回の最後に「サミット宣言」を採択しました。実は、参加した議員の多くは会議への参加くらいなものですが、各分科会の座長になっている議員及び各議会事務局の職員は、昨日の分科会終了から始まったサミット宣言にどれだけの意見を盛り込むのかという会議など、長時間にわたった調整が行われたことと思います。しかも、柏崎市議会議会事務局はすべての取りまとめの中心になっており、その仕事量、間違えが許されないプレッシャーなど、大変という言葉だけで表すことができないものがあったと思います。それは昨日のことだけではなく、数か月前から議長会の開催や関係議会との打ち合わせなどが行われたのですから休まることがなかったことでしょう。お疲れ様でした。今日で終わりというわけでもなく、今回のまとめや次回開催に向けての打ち合わせなどが残っているようです。私たちが知らない部分で、私たちを、あるいはこのようなイベントを支えてくださっているスタッフの皆様への感謝を忘れずにいます。ありがとうございました。

投稿者: shigeno