柏崎刈羽原子力発電所への視察

今日は市議会の原発特別委員会としての視察で柏崎刈羽原子力発電所に行きました。柏崎市議会としても柏刈原発の視察は数年ぶりでした。その間、詳細は記しませんが、様々な不祥事があったり、配管等の不適切な設置、その他柏崎市民に対しても信頼を裏切ることにつながりかねない事象が続いていました。工事関係についてはそれまでの不適切工事部分の修正は終わることにないくらいなものでした。また、ヒューマンエラーとしての人が原因の不祥事も重なり、いつになっても市民からの信頼をかちとれなく、いつになっても再稼働に進むことができない状況が続いていました。「した」という過去形ではなく、「す」という現在形が正しいかもしれません。

今日は構内にも入り、配管の溶接部分や配線のためにあけた穴のところなどの改修が適切に行われているのかを確認しました。これらの改修部分、点検部分は100や200か所どころではなく、数千あるいは数万か所あるのではないかと思われるほどです。それを一つ一つ確実に点検・確認している様子を感じました。考えるといくつかのことがあります。建設当時にこのような点検項目はなかったのか、あったとしてもなぜ徹底されなかったのか。職員同士で不適切と思われる工事や物の配置などを各部署で報告し合える雰囲気はなかったのか。最近になり様々な不適切だと思われる工事を含めた事象が明らかになったのにはどういう変化があったためか。など、建設当時と現在の東京電力自体の企業体質の変化を良としていいものか、を考えてしまいます。過去にいくつか今考えると不適切なことがあったとしても、それを改善しようと公表して取組を行うことは、それなりの覚悟があってのことだと想像します。過去の過ちを隠そうとはせず、あえて批判を受け止める覚悟をもつことは一人の人間としても難しいことだと思いますし、大企業としてはとてつもなく大きな壁があったのではないかとも想像します。私は、これらを乗り越えた東京電力の現在を肯定的に受け止めたいと思います。

今日の視察受け入れ、ありがとうございました。

投稿者: shigeno