市教育センター研修(道徳師範授業)

先日の柏崎小学校での算数の授業公開に続き、今日は第一中学校での道徳の授業を参観させていただきました。しかも今日の授業公開は師範授業ということで、上越教育大学の先生が指導者として授業を行ったのです。授業をすることはまずそのクラスの生徒と指導者としての先生の人間関係がある程度整っている前提で進められるもので、この人間関係が形成されていない師範授業はいくら指導者は素晴らしいとはいってもなかなかうまくものではないと思っています。さらに、道徳の授業ですから難しかったのではないかと思います。なんて、偉そうなことを書いています。すみません。

今日の道徳は、「足袋の季節」を題材として行いました。有名な資料ですが、今の生徒にとってその場面が想像できるかどうかは難しいところです。でも、中学3年生の生徒たちはしっかりと考え、自分事として受け止めていたようです。資料の内容やその価値、授業の感想についてここに記すことはしません。また授業後に先生方との協議会では「泣いた赤鬼」について先生方同士で意見交換を行いました。小中学生の授業で取り上げる資料を大人になった今考えることは興味深いものでした。純粋な子どもたちの中にも大人が考えるようなことに気づき、こだわる子がいることも想定して授業構成をすることも必要だと思います。どうしても他の教科指導と違い、道徳の指導は正解というものがなく、子どもの発言が指導者としての想定を超えている場合、その取り上げ方が難しく、以降の授業に影響が大きく、指導者が考える授業構成にならないという不安が常にあるものです。だから学習指導要領には記してはあるものの、あまり積極的に取り組んでいない先生がいるのかもしれません。これも私の偏見かもしれません。すみません。

いずれにしても先生方の研修は大切で、子どもの健全育成のために頑張っている姿には頭が下がります。今日の参観では、中学生の実態も少しは感じられ、普段の様子も想像できました。コロナ禍になってからはなかなか学校での子どもたちの活動を見る機会が少なくなっています。今日のような参観をこれからも続け、柏崎の子どもたちの実態と指導者としての先生方の様子、そして様々な教育機器の活用状況について確認していきたいと思います。今日はありがとうございました。

投稿者: shigeno