総務常任委員会

総務常任委員会では補正予算を中心に審査しました。特に「生活交通対策事業」としての「路線バス等確保事業」の398万円が議論の中心でした。これを認めるとか認めないという問題ではなく、この時期の補正として、年間1億5000万円ほどの補助金を事業所に出しているのに、この額で十分なのか、というもの、売り上げが減少しているというのであればどの程度なのかというもの、などが質疑として出ました。

当局の説明として、バス1台あたりに10万円の支援ということで、事業所は35台所有しているため、合計350万円の支援額になるということ、8月の昨年同月の売上比はマイナス25%であり、今年上半期の売り上げは昨年度からマイナス500万円ほど、だということ、でした。ステイホームが呼びかけられている中ですから、あまり密になる状況がないような柏崎市とはいえ、皆様の外出が控えられたことも利用者減少の一つの要因だと考えます。ただ、この状況が一過性のものではなく、数年というかなり長い期間続くとなると、柏崎の公共交通機関であるバス運営が大変厳しくなっていくことは目に見えています。何か手立てを考えなければなりませんが、…難しい問題です。

委員会協議会では、来年度の予算要求状況についての報告がありました。来年度の税収などの市としての収入と、市が考えている事業費などの支出の差がどの程度あるか、というものです。この時期は各部署からこんな事業をやりたい、そのためにはこれだけの予算が必要、というものがかなり出てくるようですので、支出額が大きくなります。最近のこの時期では、30~40億円の財源不足が報告されていました。今回、来年度の予算要求額では、28.3億円の不足になっています。例年に比べ少ない額とはいえ、30億円近い財源不足になっていますので、要求額の減額や事業自体の見直しがこれから行われるものと思います。しかし、今のコロナ禍の状況ということを考えると、これまで行ってきた市の事業にプラスしてコロナ対策があるとなると、増額はやむを得ないのかもしれません。

現在の議会では、コロナ禍ということから、議員としては会派として出席していない場合は会派から一人の傍聴を認めるとしています。これまでは傍聴には制限がなかったのですが、今はイレギュラーな状況です。この総務常任委員会及び委員会協議会には私たちの会派が入っていませんので、私が傍聴議員として参加しました。ただ、通常の常任委員会はインターネット中継をしているので、その議論の様子は分かりますが、委員会協議会は中継をしていませんので様子が分かりません。会派の誰かが参加しているとはいえ、議員個人として当局の説明を聞いたり、必要に応じて質疑したりできない今の状態は議会としての議員活動を制限していることにもつながるので、いかがなものかと思います。たとえ、議会運営委員会で決まったこととはいえ、疑問を感じています。

投稿者: shigeno