文教厚生分科会 教職員による授業づくりセミナー

今日は文教厚生分科会の2日目で、「教育委員会」関係を審査し、その後にこれまで3つの所管部の予算審査をまとめての意見集約がありました。

教育委員会関係の質疑は、

  • 小学校の特別支援学級の支援に配置している「介助員事業」の現状
  • 今年度は小学校4校に配置される「スクールサポートスタッフ配置事業」の効果
  • 取り組みが始まって3年目を迎える「学力向上推進プロジェクト」の現状
  • 新規事業として小学3~6年の希望者を対象にした「イングリッシュキャンプ」の詳細
  • 小中学校に配置している「指導補助員」の現状
  • 中学校の部活動の指導者確保等の「部活動外部人材活用事業」の状況
  • 教職員の働き方改革推進に係る「学校施設管理費」の状況
  • 新たに小学1・2年生のタブレットを配布したりその指導を進める「情報機器管理費」の状況
  • 子どもたちの読書活動を推進している「図書館サービス事業」の状況
  • 旧ふるさと人物館跡地の利活用についての「旧ふるさと人物館跡地整備事業」
  • 教職員のストレスチャックを行う「学校保健管理事業」の状況
  • 中学校部活動の休日地域移行を進める「スポーツ事業支援経費」の現状
  • 今年度水球の日本選手権を柏崎で開催するための「水球のまち柏崎推進事業」
  • 学校給食の公会計化の状況を確認した「学校給食費」  など

今日で所管する3つの部署への質疑が終わりました。新年度予算を執行する事業をかなり詳細に質疑しました。一人一人の議員としての問題意識もそうですが、文教厚生分科会のチームとして当局に「人材確保の視点」「必要な人に必要なサービスが届いているかの視点」を論点に掲げて、市民の福祉増進にどうつながっている事業なのかを質疑しました。私としては当局の答弁と受け、完璧とはいえないまでも市の事業としてはおおむね適切な予算編成であると感じました。今後、19日の予算決算常任委員会の全体会で討論、採決を行い、さらに21日の本会議で最終的な討論、採決を行うことになります。

その後、教育委員会から「令和6年度学校教育実践上の努力点」について説明がありました。令和5年度とは大きな変更点はないとのことでしたので、私の一般質問で答弁した内容がどれほど反映されえいるのかを確認しました。インクルーシブ教育の推進について、「共生社会実現のため学校教育上必要不可欠」という答弁をしていたのですが、この「インクルーシブ教育」という文言すら載っていませんでした。学校教育上必要不可欠なものであるなら、全教職員に配布されるものにその文言すら掲載していないというのは大変残念なことです。また、生成AIのガイドラインを作成し、子どもへの指導を適切に行うということについても、生成AIやガイドラインという文言も載っていませんでした。確かに一般質問で教育関係の質問を行う議員は少なく、踏み込んだ考え方や取り組みを聞くことはあまりないように思いますが、答弁して学校教育に必要だとまで言ったことについてはしっかりと掲載し、柏崎市に勤務する小中学校の職員には共有すべきではないかと思うのです。まあ、私の一般質問にはそこまでの力がない、ということなのでしょう、きっと。

夕方からは教職員による研修会、授業づくりセミナーに参加というか見学をさせていただきました。ちょうど今日は予算審査と来年度の「学校教育実践上の努力点」の説明があったところでしたので、私としては学校現場の教職員の方々の学力向上に向けての授業づくりの様子を見せてもらえて大変興味深かったです。

そこでは、授業改善や学力向上だけでなく、子どもたちの未来をどう輝かせていくのかということに対して問題意識を持った教職員が60人以上集まっていました。学校での仕事が終わってから午後6時半からの開会でしたが、皆さん疲れも見せず、学校にいる時よりもむしろ生き生きを意見交換をしていたように感じました。写真は模擬授業の1コマです。進行もテンポよく、模擬授業もみんな中学生になったような気持ちで取り組み、意見交換では自分の意見をはっきりと話し、他の意見も吸収しようと真剣でした。こういう研修学校の枠を取り払った研修会、私のような一般参加も認めてもらえるような開かれた研修会は必要なものだと思います。どうしても教職員は学校ごとにまとまった閉じられた中での活動が少なくないように思うのです。そこから一歩踏み出して広い市民にも教職員はこういう研修を行っているということを公開してもいいように思うのです。

投稿者: shigeno