議員全員協議会(東京電力)

柏崎市議会では定例会議の間でも様々な会議や部会などを行っています。通年会期制ということもあるのでしょうが、1年間でゆっくりできる時期はほとんどありません。

今日は全員協議会で東京電力から「県民の皆さまへの説明会資料」を使った説明及び質疑を行いました。これは日頃から県民の皆様が東京電力に対してもっている疑問点などをまとめ、それに回答をしたものです。疑問点としてあげてあるものはQ1からQ11までありました。

  • Q1 核物質防護の対策は本当に大丈夫なの?
  • Q2 トラブルやミスが多いけど、原子力発電所を運営する適格性があるの?
  • Q3 トラブルが起きた際は、隠さず・速やかに公表してほしい。
  • Q4 未経験の運転員ばかりで運転できるの?
  • Q5 能登半島地震が起きたけど、発電所は大丈夫なの?
  • Q6 事故が起こったとき、被ばくは大丈夫なの?
  • Q7 再稼働に向けて何の課題が残っているの?
  • Q8 ミサイルが撃ち込まれたり、テロが起きても大丈夫なの?
  • Q9 住民にリスクばかりで、メリットがないのでは?
  • Q10 原子力がなくても電気はまかなえているのに、再稼働する必要はあるの?
  • Q11 核のゴミは処分できるの?決まっていない中で本当に運転するの?

というものでした。それぞれに対しての回答は記しませんが、住民に対して真摯に回答しようとする態度には好感がもてました。元日に起こった能登半島地震ではそこにある志賀原発は運転停止中とはいえ、放射性物質の漏れはなくほとんど問題ない状況でした。柏崎刈羽の原発では使用済燃料が入っているプールの水があふれましたが、それも全く問題がないとのことでした。安全のは100%ということはありません。何かの災害やトラブルに見舞われた時、適切な対応ができるかどうかが重要だと考えます。今の東京電力の取組に対してはこれまでの出来事を反省したこともあり、信頼できる対応が可能であると思います。

午後からは原発特別委員会第2部会の勉強会として「柏崎刈羽原子力発電所における使用済燃料及びむつ市中間貯蔵施設の状況について」を東京電力の担当の方から説明していただきました。私たちの会派は1月16日にむつ市の中間貯蔵施設と六ケ所村の原子燃料サイクル施設を視察してきたところでしたので、写真や資料での説明がそのままイメージできました。

今日の説明では最初に柏崎刈羽原発の使用済燃料の状況を説明していただきました。1号機から7号機までの合計の貯蔵率は81%です。これから稼働を進めている6号機では92%、7号機では97%の貯蔵率です。ですから12月に許可が出ましたので、この使用済燃料を号機間輸送して6・7号機の貯蔵率を下げていくことになります。とはいっても、使用済燃料がこのまま柏崎刈羽原発内から移動できなければ稼働しても3年ほどで貯蔵率は100%になり、それ以上の発電ができなくなります。そのためにむつ市のリサイクル燃料貯蔵への輸送と六ケ所村の原子燃料サイクル施設の稼働がキモとなってくるのです。

投稿者: shigeno