文教厚生分科会

いよいよ2023年度当初予算の審査に入りました。予算書に対して3つの分科会、総務分科会・文教厚生分科会・産業建設分科会に分けてそれぞれが主管する部分の審査をします。文教厚生分科会では、福祉保健部・子ども未来部・教育委員会が所管する各事業について質疑を行い、意見集約をします。今日はこのうちの福祉保健部と子ども未来部関係の質疑を行いました。

午前中は子ども未来部でした。総括的に、「社会の縮小や税収入の減少等が2023年度予算の編成や執行に及ぼす影響」「市民ニーズに適切に応えられる人材確保がなされているか」「子どもの貧困対策の事業化に向けた進捗状況」「子育て短期支援事業の見通し」「10月からの1・2歳児の保育料無料化の展望と課題および公平性」「保育料無料化のための子ども未来部内での財源の捻出とそれによる事業への影響」について質疑しました。子ども未来部関係では特に、10月からの1・2歳児の保育料無料化という大きな目玉施策に対して時間を割くことになりました。これな予算書に「事業」として表れているものではありません。予算が計上されているものではないので、市が負担する1億1600万円余りの財源をどうねん出したのかというところで説明を受けました。と同時に、この無料化を行うことで子育て世帯の不公平感はないのか、についても深めて質疑しました。子ども未来部として2023年度は4500万円分をねん出したとのことでしたが、残りの7000万円分は他の部署の事業を見直したとのことでした。また、0歳児の保育料は無料化にならなかったり、1・2歳児でも認可外施設で保育されている子どもの対しての保育料は無料化の対象にはならないとのことでしたので、そのあたりに不公平感を感じる保護者もいると想像できます。今後これらに関しては一般質問で拡充を訴えていくことになると思います。

また、各事業については、昨年度と今年度の事務事業評価及び政策提言としてまとめて市へ提出した内容に関する事業の予算措置について確認していきました。「結婚活動応援事業」は昨年度の事務事業評価の項目でしたし、「ふれあいルーム推進事業」は政策提言書に記した不登校児童生徒への対策の項目に関連しています。これらの事業を含め、子ども未来部の事業はすべて、子どもを取り巻く環境の充実に資する事業といえます。保育園、児童クラブ、子どもの遊び場、子育て応援券、行事保育、産後ケアの事業を特に重点的に質疑で確認しました。

午後からは福祉保健部でした。ここでは総括的に、「2023年度予算において、人口減少少子高齢化、感染症防止策をどう考え編成したか」「これまでの3年間の新型コロナウイルス感染症対策における総括と2023年度の展望」「人材確保、スキルアップなどさらに福祉環境の整備が進んでいく予算編成になっているか」について質疑しました。新型コロナ感染症拡大防止対策は主に福祉保健部が担っていましたので、この3年間の総括は必要なことですし、障害者と高齢者支援や介護、そして医療等に関連する人材確保は、極端なことではなく、柏崎市の存続にかかわる重大な課題です。福祉や介護は個別の対応が必要なところです。一人一人により困りごとが異なります。全ての方々に寄り添いながらの支援は大変な活動になります。そしてこの福祉に関しては国の動向が大きく、なかなか市独自で行う取組は多くありません。しかし、その中でも市として特色ある事業を行っている自治体もあり、そのことによって市の魅力の向上につながるものでもありますので、議員としても市民の困りごとに対して対応できる市独自の取り組みの提案が求められるところでもあります。

各事業については、障害者支援、シルバー人材センターのこと、人材確保・育成、子どもの医療費助成、ひきこもり支援、がん患者医療用補装具、難聴者への補聴器購入助成の事業を特に重点的に質疑し確認しました。この中のがん患者医療用補装具と難聴者への補聴器購入助成は新規事業です。既に他自治体でも導入しているところもありますが、必要としていた方々にとってはありがたい補助ではないかと思います。

16日には教育委員会関係の予算審査を行います。

投稿者: shigeno