文教厚生分科会 一般質問項目

昨日の本会議で提案された議案の審査を文教厚生分科会及び文教厚生常任委員会で行いました。分科会での審査は補正予算関係で、常任委員会での審査は条例改正のことでした。特に大きく問題になる事業や条例はありませんでしたが、全体で3時間ほどかかりました。今日審査したことを21日火曜日の予算決算常任委員会で報告します。

以下に昨日提出した一般質問の項目を記します。

1 コロナ禍を経験した中での危機管理とリスク管理

(1)コロナ感染症への対応及び支援に対する市としての危機管理の総括

(2)コロナ感染症への対応以降の市としてのリスク管理の在り方

2 時代に即した教育の在り方

(1)コロナ禍を経験した中での教育委員会としての危機管理とリスク管理

(2)子どもたちの発達段階における心の成長への影響の傾向と対策

(3)コロナ禍以降の学校教育における不易と流行

ア 柏崎の学校教育における不易と流行

イ 非認知能力のとらえと育成方法

(4)不易を踏まえた時代に即した教育環境及び教育活動

(5)柏崎の社会教育の方向性

1の要旨です。

柏崎市でもこの3年間、感染症の拡大を防止することで市民の命を守り、生活の保障をしたり、差別や偏見のない人権に配慮した意識づけとその言動を呼びかけ、そして経済を回すための様々な支援に取り組んできました。いまだにその治療薬は開発途中ではありますが、社会生活における制限も徐々に解消されています。最終的な終息には至っておらず、まさにウィズコロナの時代に入ったと感じられます。危機管理はクライシスマネジメントと言われ、簡単にまとめると「危機が発生した後の対処法を予め検討しておくプロセスのことで、起こってしまった危機の損失を最小限に抑え、さらにその危機からいち早く抜け出すための対処法、管理活動」を指します。リスク管理はリスクマネジメントと言われ、「まだ発生していないリスクを先回りして探し出し、どうすればそれらのリスクを回避できるのかを事前に考えておく管理活動」を指します。両者の違いは、危機管理は起きた危機に向き合う活動で、リスク管理はまだ起きていない不確定事象に向き合う活動、ということになるということです。(1)コロナ禍は終息に至ってはいませんが、ここまでの3年間の対応、支援等についての危機管理、クライシスマネジメントについて伺います。(2)いつ、どんな災害が発生してもあわてず適切に対応していくための準備としてのリスク管理は必要なことです。また、リスク管理は感染症を含めて災害に対するものだけではありません。職員が関わるリスクの方が多いものかもしれません。 そういうことを考えていた矢先の昨年12月20日前後の大雪でした。大雪による交通マヒはあれほどの規模ではないにしても、毎年発生していることです。当然のことながらある程度の想定はなされていたはずです。直接市が関われる状況は多くはなかったかもしれませんが、市としての危機回避のための準備、取り組みは適切であったのでしょうか、そして今回の大雪への対応の初動は適切だったのでしょうか。そこでは倒木被害がクローズアップされていました。これもリスクの一つとしてリストアップされていたのではないかと考えます。リスクの洗い出しを含めて、リスクを回避するための準備がリスク管理、リスクマネジメントの一つではないのかとも思うのです。

2の要旨です。

コロナ禍を経験した現在における柏崎の教育の在り方などについて伺っていきます。(1)一つの災害と考えられるコロナ感染症において、この3年間で一番影響があったのは人生の成長の初期段階である子どもたちだったのではないかと思います。(2)制限下での生活、教育活動しか施されなかった子どもたちの発達状況がどのようであり、これからの社会活動や人生の営みにおいてどんな影響が出たり、不都合なことが生じてくるのかは想像できませんが、少なくても来年度も小中学校に在籍する子どもたちには、何らかの働きかけをしていく必要があるように思います。(3)教育界ではしばしば不易と流行という言葉を使い、目的を見失わないような教育活動をすることはもとより、その時代に即した目的達成のために効果的な手段を模索しながら、健全育成、人格の完成に努めているところだと思います。(4)コロナ禍により、その前と現在とでは教育界としてもその環境や活動、指導法自体大きく変わってきたと思います。それだけでなく、学校内で行われている活動のみならず、社会として学校の存在意義自体のとらえ方すら変わってきているように感じます。このような変化こそ流行といえることなのかもしれません。(5)教育というと学校教育だけだと思われがちですが、この社会教育も地域の発展の面からすると重要な活動だと考えます柏崎が学校教育と同様に、大切に考えている社会教育としての思いを伺いたいと思います。

3月7日(火)11:00頃からの発言になりますので、傍聴やネット中継、FMピッカラでの放送をお聞きいただけると幸いです。

投稿者: shigeno