新年賀詞交換会

柏崎市内の経済界を代表する方々のみならず柏崎市を盛り上げようとしている多くの方々が集まり、賀詞交換会が行われました。今年は開催されたことが何よりでしたが、これまでの立食形式ではなく、あいさつの後、多少の時間を設けての懇談でした。

あいさつでは、市長から今年は脱炭素元年にしていく決意や商工会の会頭からコロナからの再起動の年にしていく旨の話がありました。それぞれ、気合の入る話で、聞いていても頼もしく、頑張ろうと思えるものでした。ただ、言うことと現実は少し乖離があると感じている人も少なくないと思いました。今全国でも物価高に伴い労働者の賃金を上げていく動きが強まったはいますが、中小企業となるとなかなかそこまではいっていないのかもしれません。前年度比4%以上の物価上昇の中、賃金は1%程度しか上がっておらず、この3%の差が生活に大きく負担感を生じさせている要因になっているといわれています。その解消には一自治体だけでは何ともならず、国全体としての動きが必要になります。

そのような中ではありますが、この閉塞感を打破していこうとする気概を柏崎の企業、住民がもつことにより、明日への光が現れるのだとも思います。

私は現職の教員だったころ、よく生徒に「頑張れ」という言葉をかけてきました。親になると子どもにもことあるごとに話していました。でも、この「頑張れ」という言葉にはどんな意味を込めて言っていたのかを考えると、「希望をかなえるための努力を続けよ」とか「未来を切り拓くために今を充実させよ」とかと自分もこの言葉をかけられたときに解釈していましたが、実は、「我慢せよ」ということだと気づきました。日本人らしいといえばそうなのですが、「我慢する」ことが一つの美徳であり、「我慢する」ことによって自分を犠牲にすることによって組織が好転すればきっと自分にも何かしらの利益がもたらされる、ということが内包されているを思うのです。そういうことを考えて、抽象的でもあるこの「頑張れ」という言葉を最近はあまり使わなくなりました。より具体的な道筋を示すような言葉をそのときどきに合わせて使うようにしています。何かおかしな話になってしまいました。とりあえず、今年がいい年になるように、健康に気をつけ、柏崎市内でお金を使っていきたいと思います。

投稿者: shigeno