市教育センター研修(組織マネジメント)

今日は市教育センターの研修に参加させていただきました。年間10回程度、道徳や教科をはじめこのような人材育成や組織マネジメントなど様々なテーマの勉強をさせていただいています。今日はその中でも管理職を主にした組織づくりについての研修です。学校も校長をトップにした組織です。サービス業ではないかという人もいますが、それはともかく、法令に基づき、子どもの健全育成を目的に組織的な動きをしています。民間企業と違い商品を売ったりすることはありませんが、子どもでありその保護者を相手に、国の方針に基づいた教育サービス(?)を提供しています。国の方針自体に異を唱えたり、子どもへの対応の在り方に問題を指摘したり、様々、個別の考え方や事情に対応する学校は大変だと思います。そういうことへの対応もそうですし、子どもの学習活動が中心になりますが、学校としての教育活動はすべてが組織としての動きになります。先生が一人一人の子どもに対応していますが、決して一人の子どもに一人だけの先生が対応するのではありません。先生も個人の生活がありますからそちらを優先することもあるでしょうし、人間同士ですからどうしても相性があります。そういう時には別の先生が対応しますが、その時は子どもに対しての情報を共有しておきますし、教育活動全てにおいてその人しかできない、ということがないように先生同士でもフォローし合いながら取り組んでいます。

今日の研修の大きなテーマは、「対話」でした。子どもへの対応の場面というのではなく、教職員同士が問題解決していく上での「対話」の重要性を学びました。学校内の教職員の関係は、どうしても経験というものが大きく影響してきます。つまり、年齢が上の人へはなかなか意見が言えないような雰囲気が常にあるように感じています。これは私が教員をしていた時の率直な感想です。ですから、先輩教師が行おうとしたことに対し、別の方法の方がいいと思っていても自分はそれを発言することにやや抵抗がありました。今日の研修は、まさに、こういう場面で適切に意見交換できる組織をつくっていかなければならない、というものでした。そのために、学校の管理職として指導力を発揮してほしい、というのです。

学校における子どもへの指導にしても、民間企業での商品開発にしても、初めのうちは何が正解なのかはわかりません。また最終的終わったとして、振り返って反省点があってもその時点に戻ってやり直すことはできません。特に子どもへの指導は絶対にやり直しがきかないもの、失敗ができないものですから、どうしても慎重になります。だからこそ、様々な視点、角度で子どもを見て、より適切だと思われる対応をとる必要があると思います。だから組織マネジメントが大切だということだと思います。

講師の上越教育大学教授の安藤知子様、ありがとうございました。

投稿者: shigeno