予算決算常任委員会

これまで3分科会(委員会)で2022年度当初予算を審査してきました。それを今日の予算決算常任委員会で報告し、原案の通り認めるかどうかの採決をとりました。結論から言うと、賛成多数で原案の通りに決しはしました。最終的には明後日25日の本会議で賛否が決まります。

まず、分科会長報告がありました。3分科会とも2日間の日程をとり、所管の各部ごとに審査をしましたのです。総務分科会は19時を過ぎるくらいまで審査を行った日がありましたが、分科会長報告は15分くらいにまとめてありましたし、私たちの文教厚生分科会は20分くらい、産業建設分科会に至っては10分もかからないくらいの報告でした。長く報告すればいいものではありませんし、今はインターネット中継をしており、どこにいても審査の様子は確認できますから、今日の分科会長報告を聞いて初めて審査の様子を知ったという議員はいないと思います。

その後、報告についての質疑をし、討論になりました。共産党の議員から「反対」討論がありました。毎年のことですが、共産党は予算と決算については「反対」の立場をとります。様々な立場がありますのでいいとか悪いとかは言えませんが、反対討論を聞いていると、そういう見方をしているのかとか、反対のためのこじつけかなとか、勉強になることもあり、矛盾を感じることもあり、という感じです。

私たち議員も市役所の理事者側も目的は一緒です。「市民の福祉の増進」です。市民が「幸福感」を感じてもらえるような施策・事業を行えるかどうかだと思うのです。この「幸福感」は人によって異なります。柏崎市民8万人のすべての人が「幸福」と感じることなどないかもしれません。こういう取り組みをするといえば、別の立場の人のことをどう考えるのか、と言ってみたり、議員から指摘されたから事業内容を変更すれば、変更した理由を突っ込んだり、いろいろですね。この市民の福祉をどうとらえるかによって、立ち位置が異なりますから、議員の間で議論が生じるのだと思うのです。今日の生活が豊かに感じられればいい、今日は少し我慢しても将来の豊かさに投資する、万が一の災害などに備えた準備も怠らない、具体的に言うとコロナ感染症に感染しないように日常活動を止めるのか多少のリスクはあるが経済活動を進めるのか、どちらに重きを置いた方向に進めるのか、というようなものです。

極論だと思いますが、新型コロナ感染症で亡くなる方は一日どのくらいいるのでしょうか、一方理由はともかく自殺する人は一日どのくらいいるのでしょうか。日本では年間の自殺者数はここ数年2万人強です。一日平均55~60人です。10~20年前は一日平均で100人に迫っていた時期もありました。理由は経済的なことからご自身の心身の病気のことや人間関係の悩みなど様々でしょうが、この数字も見逃すことはできません。

話がそれてしましました。いずれにしても、「市民の福祉の増進」を目的として政治は進められます。私もそこに関わる者の一人として、柏崎市民の声を地に足をしっかりつけて耳を傾け、その実現に向けて頑張っていきたいと思います。

投稿者: shigeno