上越市議との懇談 広井忠男さんを偲ぶ会

午前中に、上越市で行われた市議会議員補欠選挙で当選された木南和也議員と懇談させていただきました。木南議員はまだ40代前半の若さで、この補欠選挙に立候補する前は中学校の教員をしていた方です。年齢差はありますが、私と同様に中学校教員を早期に退職し議員へ転身したということで、それまでの経緯やご自身の考え、あるいは上越市議会の現状などを含めて意見交換しました。

まず、素敵に思ったことが、直江津から柏崎まで鉄道を使って会いに来てくださったことです。雪の関係もあると思いましたが、そうではなく地元をより知りたいということであえて鉄道を利用したとのことでした。そして、議員への意欲はずっと前からもっていたようで、政治に関しての勉強は教員時代から続けていたとのことでした。上越市議会のことを伺うと、これも柏崎とは市民の意識が違うのかもしれませんが、地元出身や地元で活動している方でなくても受け入れるようなものがあるようです。今回の市長選挙で当選した新しい市長も実は上越市出身でもなく、深い縁や活動実績はないようです。それでも受け入れられる。木南さんも上越市出身ではありますが、家族は新潟市に住居を構えてそこに住んでいます。その人がどれだけ上越市に尽くしてくれるのかをしっかりと確認できたのであれば、上越出身でなかろうが、上越出身で長らく上越を離れている方であっても受け入れる、という市民の気質なのかもしれません。

いずれにしても自治体は違えど、その地の教育水準の維持向上に資する活動を行っていく同志であると感じました。これからも情報交換しながら、市民の福祉向上のために頑張って生きたいと思います、木南議員、よろしくお願いします。

夕方からは、広井忠男さんを偲ぶ会に参加しました。広井さんは元県議会の副議長まで務めた小千谷市出身の政治家であり文筆家です。広井さんの広い人脈の中で中越地区にお住いの議員や実業家、マスコミの方々が集まる会「越後湧士の会」を年に4回ほど開催していました。そこに私も声をかけていただき5年ほど前から参加していました。通常なら話もできないだけでなくお会いすることすらできないような名士の方々ばかりで、最初は場違いな感じもしましたが、いったんご挨拶をさせていただくと皆様は大変温かくお話をしてくださいました。新参者の私にとってはうれしい限りでした。その広井忠男さんがお亡くなりになり1年が経とうとしています。コロナ禍の影響で偲ぶ会が今日まで延期されていました。

今日は広井さんと一緒にこの会を立ち上げた方々が発起人になり、広井さんの奥様のご出席もいただき、開催しました。いつもこの「越後湧士の会」では三味線や琵琶などの演奏が披露され、文化教養も高まるのです。今日は偲ぶ会ということで、バスフルート演奏の方が広井さんのために、G線上のアリアやテイクファイブ、モルダウなど5曲を演奏してくださいました。バスフルートをいう楽器での演奏を初めて私は聴きました。こういう雰囲気のときにぴったりの音でした。

参加者は市議、県議、首長、元議員、元首長など政治に関わる方が多くいますので、必然的に政治関係の話になります。今話題の週銀新潟5区の出来事についてもいろいろと聞かせていただきました。来年は参議院、県知事の選挙が行われます。また、次回の衆議院総選挙ではこれまでの新潟を6区に分けていた区割りが5区に分けられる区割りに変更されます。つまり小選挙区から6人の衆議院議員を選出していた新潟県は次回から5人の選出になってしまうのです。そんなことも含めて興味深い話がたくさん聞けました。

広井さんから言われたことは、議員である限りそのネットワークを広げていかなければならない、そのためにもこの会に入り、柏崎市だけでなく、そして政治家だけでなく、その地域で活躍する方々とのつながりをつくってほしい、ということでした。私にとって、議員活動の意識の礎を築かせくださり、現実にその幅を広げさせてくださった広井さんは恩人です。これからも私個人としてのネットワークということではなく、そのネットワークを他の議員にも惜しみなく提供したり、議員の目的である市民の福祉向上に尽くせる活動を広げていきたいと改めて思いました。広井忠男様、ありがとうございました。

投稿者: shigeno