市教育センター研修(人権教育)

今日は柏崎市教育センター研修として「人権教育、同和教育」の授業公開と協議会が荒浜小学校で行われました。この市教育センター研修の講座として開設している授業公開には毎年、年に数回参観させてもらっています。今日はテーマを人権教育とした小学6年生の学級活動の授業公開でした。

荒浜小学校というと昨年度はいろいろとありました。そのため今では職員室が2か所に分かれていたり、換気や消毒など徹底されていました。また、校舎自体はかなり老朽化が進んでおり、令和5年から校舎棟は改築工事が始まる予定です。市長が視察に来た際に指示されたとのことですが、教室等の2階にはトイレがないということから、1階ではありますが、トイレの増設も行われていました。その男子トイレは小便器がなく、3つの個室に洋式便器があるものでした。

それはそうと、授業です。人権教育、同和教育というと被差別部落に関したもののみならず、いじめなどを含めた様々な差別解消に向けた授業が多く、「生きる」という副読本を用いた授業をすることが多くありました。私が現職のときはそうでした。しかし、今では現状に適さないということで、「生きる」を用いないことも珍しくないようです。今日の授業は、「部落差別解消推進法」という法律についての学びから始まり、差別を「自分事」としてとらえていくという流れでした。単発な授業ではなく、3時間程度をかけての指導を考えていたようです。今日の授業の前にある程度、部落差別を含めたいわゆる同和教育を行ったとのことでした。今日は先生と児童の信頼関係をうかがわせる様子があるいい授業でした。教師一人での授業ではなく、TTとしてサブティ-チャーが入っての二人体制の授業でした。サブの先生の立ち位置もよく、いい雰囲気での授業でした。

私が現職の教員をしているときに、差別やいじめを見つける大きなきっかけの一つが小集団学習をするときの「机を合わせての活動」の場面でした。4人ないし5人グループをつくった時に、机をくっつけない生徒、相手からわざと話す態度を示す生徒、こういう場面が目にすると、そこに差別やいじめの芽があると思っています。教員としての目の付け所も大切ですよね。

また、今日の授業を見て、タブレットの活用ももっと積極的に行ってほしいとも感じました。黒板に資料を提示するときも、タブレットに映すようにしてもいいわけです。学級活動や道徳の授業でも活用できるといいと思います。

いい授業を見せてくださった荒浜小学校の先生方、ありがとうございました。参観した先生方、お疲れ様でした。

投稿者: shigeno