今年は陸上競技場が公認取得のための改修工事が行われた年でした。春の６月末から先月中旬までの期間、工事していました。そのため夏休みを含め、陸上競技場を使用することができず、刈羽中学校のグラウンドや他地区の陸上競技場での活動になっていました。その改修工事が終わり、今年度最後の屋外での記録会が今日、行われました。
毎年１１月３日に柏崎では記録会を行っています。 １１月３日は１０月１０日と同様に晴天の特異日ということで、ほぼ晴れると言われています。 しかし、数年前はあられが降ったり、強風のため中止になったこともありました。その年によっては、この時期にかなり寒くなることがあり、今年もどうなるのか心配をしていました。・・・でも、今日は朝方まで雨模様でしたが、徐々に青空が広がっていきました。選手にとってはいいコンディションだったと思います。
と、言えば、何のトラブルも事故もなく、無事に終わったような書き方ですが、実は、競技開始直前に一時は今日の開催が行えなくなるのではないかという事態が発生していました。選手など人に関わる事故や事件ではないのですが、写真判定機のコンピュータが動かなくなったのです。今はトラック競技はすべて写真判定で行っています。１００分の１あるいは１０００分の１秒まで正確なタイムが計測できます。昔のような審判が手でストップウォッチを押しての計測は行いません。ですから、その機械が動かなければ、競技の計測が行えず、トラック競技自体が中止になるのです。私は陸上競技の大会役員をして２０年以上になり、すべて写真判定の仕事でしたが、このようにコンピュータ自体が動かないというトラブルは一度もありませんでしたし、他の大会でもこんなことがあったということは聞いたこともありませんでした。トラブルが発生したのち、柏崎の陸上競技場の写真判定機は「NISHI」のものですので、その担当者に電話したり、やれることはすべてやりました。９時に競技開始でしたが、まったく事態が改善されなかったので中止にすることを決めたのです。写真判定室もあきらめの雰囲気で、新しく機器を購入してもらおうと段取りをしていたところ、何気なく機器を触ってスイッチを入れたところ、今までうんともすんとも言わなかったコンピュータが動き出したのです。何が起こったのかわかりません。動かなくなった原因も、突然動き出した原因も不明です。で、１時間遅れの１０時に競技を開始できました。写真判定の機械が動かなければトラック競技が行えませんので、写真判定の役員は、今日一日でもいいからこのまま動き続けてくれ、と祈る思いでした。
初めてのことでしたが、何とか記録会も終了し、このコンピュータはメンテナンスに出されます。次回、この競技場で行う大会は来年の４月の柏崎選手権大会です。その時にはこんな思いをしなくていいように願っています。写真判定の役員の方をはじめ、競技役員の皆様、お疲れ様でした。選手の皆さん、自己ベストは出たでしょうか。お疲れ様でした。
