満州柏崎村の塔への献花

戦後76年目の今年もこの時期に柏崎市立博物館前に「満州柏崎村の塔」に献花台が設置されています。今年も献花に行きました。

戦争に対しては様々な考え方があり、靖国神社への参拝に対しても国内だけではなく国外でも問題視する人がいることが報道されています。8月15日は日本にとって終戦記念日ですが、他国では太平洋戦争が終わった期日はこの日ではありません。アメリカや連合国は9月2日、ロシヤや中国は9月3日としています。1945年9月2日は日本が降伏文書に調印した日です。

それはそうと、「まちしるべNo.46白亜双柱の塔(満州柏崎村の塔)」として以下のことが記されています。

柏崎村開拓団は、旧満州国三江省(現・国竜江省)通河県にありました。 太平洋戦争中の1942年に国の政策のもと、 市の要請に応えて新たな柏崎村を開拓することを夢みた総戸数45戸206名が満州に入植しました。
 1945年8月8日に旧ソ連の対日宣戦布告 、満州侵攻により多くの残留婦人、 残留孤児を残しながらの過酷な逃避行を余儀無くされ、多くの人が亡くなりました。
 この塔は満州で命を落し、 日本へ帰郷出来なかった人の鎮魂と平和を願い1986年7月、 日本海から中国を望むこの地に建立されました。                         財団法人 柏崎青年会議所

つまりこの塔は、旧満州柏崎村開拓団で命を落とした方々を慰霊し、恒久平和を願うために建てられたものです。

戦争の善し悪しとは別に、日本の、柏崎市の史実を正確に残し、語り継いでいくことは必要なことだと思います。8月は「平和を考える月」です。ただ単に、勝った負けたとか、正義と悪とか、戦争とは単純に分けられるものではないと考えます。だって戦争は「正義対別の正義」の戦いだからです。私たちは、このようなことを繰り返さないためにできることは何なのかを考えなければならないと思います。

投稿者: shigeno