総務常任委員会 市教育センター研修(学校安全) 使用済み消防ホースで作った救急タンカ

総務常任委員会は他の常任委員会より付託される議案の範囲が広く、いつもボリュームがあります。今日の審査では、私たちが議員になってから経験がなかった「継続審査」になる議案がありました。正式には22日の本会議で「継続審査」になるかどうかの決議を撮ることになりますが、常任委員会としてはそのような報告になります。

それは、財産の減額貸し付けに係る金額の変更についての議案です。市が所有している駅前の土地を植木組に貸し付けているのですが、その土地の一部を、遊歩道として活用しているので、その部分の貸付料の減額をする、という議案です。額にして年間100万円ほどです。今日の審査では、プロポーザルで提案してきた内容からすると、遊歩道としている部分も一括貸し付けとして利用するというものなのだから、ここにきての減額および部分貸し付けということを認めていいものか。また、1日平均100人を超す市民が通行するなど公共性が高まったということだが、実際にその遊歩道を利用している市民は1日平均100人などいるという肌感覚はない、平日あるいは週休日に実際歩いてみてもすれ違う市民はほとんどいなく、この数字の信ぴょう性に疑問がある。などの意見があり、しばらく時間をかけて議会としても研究・調査をする必要性がある、とのことで継続審査にしたいということです。

この「継続審査」にしていく手続きをどうするのかもしっかりと確認しておきたいと思いました。これまでにないこともありましたが、この3日間で常任委員会及び分科会の審査が終わりました。21日の月曜日に予算決算常任委員会を開き、そこで3分科会からの報告をして、まとめることになります。それをもって22日火曜日の本会議に臨むことになります。

その後、市教育センター研修の講座に参加しました。今日は「学校安全」についてです。6月3日に市教育センター研修として「防災」について学びました。その時と重なる内容もありましたが、学校安全の学校教での位置づけなども詳しく知ることができました。「学校安全」は、「生活安全」と「交通安全」と「災害安全」に分けられています。この「災害安全」が防災とほぼ同様な取り組みになります。今は学校での児童生徒の事故がたとえ学校に瑕疵があってもなくても大きく報道されています。これからの時期は熱中症や食中毒にも気を配らなければならないでしょうし、コロナ禍の影響も考えた安全、特に家庭にいる時間が増えたことによるネット犯罪に関わることへも対応しなければなりません。教職員はただ学校で授業だけしていればいいものではないのです。今日のような研修で学んだことを、今日参加していない教職員に伝達講習していくことになります。とにかく、事故を起こさないような教育活動をお願いしたいところです。

柏崎市の消防では、使用済みの消防ホースを使った救急タンカをつくっています。この写真にあるように、通常のタンカと違い、両サイドに棒が通っていて2人で運べるというものではなく、両サイドはロープが通してあり、確実に運ぶとなると4隅を4人でつかんで運ぶことがいいようです。ただ、人数がいないときは、担架に乗っている方の頭の方、前方のロープを引っ張るようにして引きずって運ぶことも可能になります。

このタンカを作成することには利点があります。通常廃棄する使用済みホースの再利用など、廃棄しようとしているものに新たな価値をもたせていこうとするいわゆるSDGsあるいはアップサイクルやリサイクルの意識の醸成、災害時に活用できるものはあるかという視点の拡大、ホースを使ったタンカの作り方も後輩に伝えるべきものです。

実はこの使用済みホースを利用した救急タンカは新潟県では柏崎市くらいしか作っていないものです。柏崎市消防の発想、そしてその技術は大変高いものがあります。これも柏崎市のよさ、すごさだと思います。

投稿者: shigeno