会派代表者会議 災害対策支援本部会議

今日は会派代表者会で、住民監査請求が出されたことに対しての説明があり、質疑が交わされました。この住民監査請求制度とは、簡単に言うと、地方公共団体の財務の適正を確保し、住民全体の利益を保護することを目的とする制度、のことです。

今回の住民監査請求は、ある議員が議会事務局員の行為に対して起こしたものです。本来こういうこと、議員が事務局員の行為に対して監査請求を行うことは、まずないことです。その請求の内容については今日の説明で分かりましたが、この請求を行うということの理由は分かりませんでした。つまり、こういう請求を起こすということはめったにあることではないので、こういう請求を起こすにはその議員にとってそれなりの覚悟があったということになります。請求の内容に関することではなく、それを提出した覚悟を知ることは、議会事務局にとっても、我々議員にとっても必要なことではないかと考えました。

しかし、その旨を発言したところ、参加の会派代表者の多くからはあまりいい反応を得られませんでした。請求を出した理由は本人に直接聞けばいいのであって、書面で出されたことの内容のみを検討する、ということのようです。もともと今日の会派代表者会は、住民監査請求が提出されたことの事実の共有ですからそれ以上に深入りするものではありませんでした。早まった質疑だったのかもしれません。

今回の監査請求は提出されたものを受付たということであって、監査委員が受理するかどうかの判断はこれからですので、議会としての動きも受理不受理が決まってからになります。それにしても、出来事の背景を考えることは、その事案の本質をとらえるためにも、自分の行動を振り返るためにも必要なことだと思いますので、今回のようにあまり発生することのない事案に対して、請求を提出した議員の気持ちというか覚悟を確認することも行われることを期待しています。

午後からは災害対策支援本部会議でした。この会議にも会派代表者として参加しました。市が立ち上げた災害対策本部で話し合われた内容の報告を受けた後、議員間でもっている情報や議員としての行動の仕方について話し合いました。根本は、議員個人が直接地の担当課と連絡を取って除雪などの要望を伝えるものではない、ということです。支援本部で情報を共有化した後に、支援本部としての意見を市の対策本部に伝えるということです。

今日の説明では、災害救助法が適用され、自衛隊が柏崎にも入りましたが、その作業は高柳や野田の地域の施設の除雪で、それが終了したので、自衛隊の活動も終了になった、とのことでした。しかしいまだに除雪が必要な要支援者の住宅が203か所あり、その中でも緊急性のあるところが19か所もある、という話もありました。また議員からは、雪捨て場に雪をもっていく場合の時間制限に関する要望が出されました。中央海岸に雪捨て場があるのですが、そこに雪をもっていけるのは誰でもいつでもできるものではないのです。管理されているものですから当然なのですが、その時間帯をもっと柔軟にしてほしいということです。こういう要望へは対応していかなければならないことだと思います。

これ以外にも議員からはいくつかの情報が交換されました。その地域に関わらないと理解できないことが多くあることが分かります。例えば、私の地域には公営住宅があります。その除雪に関しての困りごとは、公営住宅がない地域の方にはよく分からないことではないかと思うのです。困りごとにはそれぞれの地域、その人の生活環境などの事情により異なります。ですから、それがすぐに解決できるかどうかは別にして、困っていることは聞かせてもらいたいと思うのです。市としてもすべてにすぐに対応できるものではない事情がありますので、その町内会や近所の方の協力を得られるものであればそこで解決していくように働きかけたいと思います。それぞれの困り感を少しでも和らげていけるようにするにはどうすることがいいのかも考えていかなければなりません。とにかく、今季の雪はこれで終わりになってほしいと思っています。

投稿者: shigeno