柏崎市内の小学校で新型コロナウイルス感染症クラスターか

20日に市内荒浜小学校の教職員が新型コロナウイルスに感染したとの報道がありました。その後、昨日までの3連休の間に、それが職員間だけでなく子どもたちへ広がっており、クラスター化したのではないかのような報道もありました。昨日23日の夕方、市長会見によりこの荒浜小の感染拡大について市民にも広く伝わりました。教職員の感染によりその学校が休校措置をとることになった事案は県内初でした。初ということで、県内新聞やニュースでもそれなりに大きく扱われたようです。しかし、これだけ感染が全国的に拡大している中、教職員だけは感染しないとか、それが学校の子どもたちに広がることはない、という思い込みはナンセンスだと思います。先日も南魚沼市の警察署内がクラスター化して、多くの警察官が自宅待機をすることになりました。今まで感染しなかった職種もそれはたまたましなかっただけのことであり、どこでも、誰でも感染する可能性があるのですから、珍しいことではないという感覚を持つ必要があると思います。決して野次馬根性を出して犯人捜しをしたり、感染源を追求したり、ましてや個人名を曝そうとすることはやってはいけないことです。特に日本人は自粛警察に象徴されるように、よくないと自分で判断したことを行う人を攻撃してやめさせたり、自分が制裁を下す正義の味方のようにふるまう人がいるようです。どうしてもゴシップ好きな人はいろいろネットなどで調べ、それがフェイクニュースだったとしても調べたものや自分で思い込んだことを多くの人に話してしまう傾向があるように思います。自分を含め、気を付けなければなりません。

この件について市民が思っていること、私に話してきたことなどについて、市の教育委員会や教育長と少し話をする機会があったので伝えました。学校の教職員は授業を含め子どもたちへの対応を限られた人数で行っています。正直ぎりぎりの人数だと思います。だから具合が悪いからと簡単に休めない実態があるというか、自分が休んでしまうと同僚や子どもたちに迷惑をかけてしまうと思い、多少の無理をしてしまうのです。これは自分の実体験でもあります。そのような状況の中、仮に教職員の中で感染者があったとしたらそれが広がってしまうことは容易に考えられます。そういうことがないように細心の注意を払わなければならなかったとは思います。だから、教職員の責任を追及したくなることも理解できます。が、今になっては時を戻すことはできません。一方、このようにぎりぎりの人数で子どもたちに対応しなければならない学校現場の事情をこれまで改善できなかったのか、という別の視点もあります。柏崎市では独自に指導補助員などを採用し、教育現場に配置していますが、それでも十分とはいえない状況なのでしょう。今回の感染症拡大、クラスター化してしまった事実を踏まえ、反省事項として、教職員の意識の強化と子どもたちに感染させない行動の徹底のみならず、学校現場の環境改善にも取り組んでもらいたいと思います。

また、今回の公表や濃厚接触者の検査について県と市の温度差を感じました。私の感覚では、柏崎市はより市民目線に立ったものであり、対応も素早く、適切な判断ができていると思いました。逆に県は不必要だと思われる手続きに時間がかかったり、詳細な公表に踏み切れなかったり、柏崎市民にしたら物足りないものだと思いました。市長も同様な意識をもっているようで、特に会見での発言にもやがかかっているようなものの言い方しかできないことに不満があるようにも感じました。ここでは詳細なことは記しませんので、関心がある方はご連絡ください。

投稿者: shigeno