イノシシ被害が増大しています

鳥獣被害ということで毎年農業関係者からその大変さについての話は聞きます。しかし、この2~3年はその被害が地域的にも拡大し、被害は増大しているようです。「害獣」としてくくっていますが、その主はイノシシです。イノシシ以外にイタチやタヌキ、ハクビシン、シカ、クマ、カラスなども被害を及ぼしているようです。

その中からイノシシの被害はかなり多いようです。イノシシの被害について調べてみました。以下は農政課長をはじめとした当局から伺ったものです。

  • イノシシは南、西側から進出してきた。
  • 柏崎のイノシシ被害については平成17年の捕獲頭数は19頭、それが平成22年には131頭と100頭を超え、令和元年には345頭になった。
  • 被害が多いのは米山地区、剣野地区。中学校区でいうと第三中学校区。
  • 被害の実態把握としては、農業組合や鳥獣対策協議会などから情報を得ている。それ以外にも農家や市民からの目撃情報や被害情報をまとめている。
  • 対策としての電気柵はかなり効果がある。
  • 電気柵の設置に国からの補助金が出ているので、それを利用して地域の農業組合を通して設置するようになっている。
  • 柏崎市独自の対策として、家庭菜園規模でも電気柵の設置の補助を出すよう検討している。

イノシシ被害は西側から北上する形で広がっているということを初めて知りました。今は新潟県でいうと柏崎がその北限くらいなのだそうです。当然、これからは長岡、三条、新潟と広がっていくと考えられます。

自治体として柏崎市がその対策をしっかりと行ったとしても、イノシシは別の地域に移動するだけで、根本的な解消にはなりません。しかもその対策に耐性をもったイノシシが出現するとあっという間にそれまでの対策に意味が無くなってしまう可能性もあります。

農業関係者の苦悩は尽きないと思います。少しでも解消できるような対策に市としても力を入れていくように働きかけていきたいと思います。

投稿者: shigeno