フードバンク柏崎

フードバンクの活動が新潟県内でもいくつかの地域で行われるようになっています。こども食堂が開かれることとあわせてこのフードバンクも広がりを見せ、社会的にも認知されるようになってきたのではないかと思います。

新潟県では新潟市内、長岡、三条、新発田を始め柏崎でもフードバンクの活動が行われています。今日は柏崎でフードバンクの活動を取りまとめている小池勝己さんから話を聞いてきました。

小池さんは平成29年3月まで柏崎の消防職員として勤められ、その後「柏崎ポーターズ」を立ち上げ、地域の見守り、家事代行、移動支援としての介護タクシーの仕事を行っています。以前「まちから」で防災のセミナーに参加したときに、それまでの消防職員という仕事を辞め、地域の福祉や介護の道を歩んだ、という話を聞き、共感したことを覚えていました。その時に名刺の交換をさせていただきましたが、今日、ようやくお話を聞けたのです。

フードバンクの活動を簡単に記します。

  • 事業所や個人から賞味期限が近付いている未使用の食品や自身で作った野菜などの提供を受けます。→提供するという方からの電話に対応します。集まった食品類を保管する倉庫が必要です。取りに来てほしいと言われた時はその方のところへ取りに行く必要があります。
  • 集まったものを市内のこども食堂や障害者施設あるいは個人など、食品を必要としている方々へ提供します。→ほしいと言われたところに必要分だけ分けて届けることがあります。

書くと簡単なようですが、これをすべて無償のボランティアで行っているのですから、なかなか一人の個人でできるものではありません。特に、「→」からの部分は大変手間のかかることだそうです。柏崎では今のところ小池さん一人がほぼすべて行っているようです。小池さんの考えに共感した有志数人が手伝ったり、集まった食品を保管しておく倉庫を提供してもらえる方もいるとのことですが、いかんせん、その方々はそれぞれに仕事をもっているため、事情が許すときのみの手伝いになり、負担は小池さんに集中している現状のようです。

小池さんは新潟市内のフードバンクと連携をとり、新潟フードバンクの支社のような形式となる柏崎センターとして、食品の提供を受けるとともに、お米の貯蔵の冷蔵保管庫の提供も受けたりしています。他の地域と連携を図ることで、より効率のいい、より住民に寄り添えるものになります。つまり、この連携の輪を県内に広げ、強固なものにすることで救える家庭が増えると思うのです。

しかし、先ほども書きましたが、この活動は一人で行えるほど簡単なものではありませんし、無償で行えるだけの仕事量でもないと思います。県内のフードバンクの中ではNPOとして組織を組み立て、活動を始めたところもあります。今日、小池さんと話をして、柏崎でもNPOとして組織的な活動をしていく必要性を感じました。

投稿者: shigeno