青少年健全育成市民会議総会、講演会

子どもたちの健全育成を地域で行うことは必要なことだと思います。学校だけ、家庭だけでは子どもの望ましい成長は果たせないと考えています。これは私が現職の教員だった時から思っていることですが、誰もが同じことを思っているはずです。

講演会は、市の子ども未来部子どもの発達支援課の小林東課長を講師に迎え、「こどもまんなか社会の実現に向けて」をテーマに行われました。そこでは現在の柏崎市の子どもたちの様々なデータ数値が紹介されました。不登校児童生徒数、発達障害とされている子どもの割合、子どもの自殺ほのめかし数、養育里親の数、児童虐待の相談件数などです。特に私は衝撃を受けたものは、市が把握している発達障害児の割合です。一昔前のそれは6%くらいの値でしたが、今日は9.95%というものでした。2024年1月現在の0~6歳児は2915人です。そのうちの290人が該当するというものです。およそ10人に1人の割合です。そのほとんどが自閉症スペクトラムとのことでしたが、専門に指導できる専門職がどれだけ柏崎にいるのか、この子たちが小学校に入学後は適切に対応できる体制があるのか、心配になっています。特に今ではどの職業でも人材が不足しています。特に学校職員は柏崎市内の小中学校でも教職員の定数を確保できていない現状もあり、そのしわ寄せが子どもたちに影響しないとも限りません。

以前、一般質問でインクルーシブ教育について質問をしました。特別支援教育の延長線上にあるという考えでなく、すべてのマイノリティの子どもを意識して、それを包括できる教育環境およびすべての人の考え方や意識を変えていくような教育の必要性を訴えました。このような数値を見ていると、子どもを支え指導する大人も必要ですが、子どもたち同士で理解し合い、支え合いながら生活していくことが自然に行えるような社会をつくっていく大切さを感じます。

投稿者: shigeno_masaki