原発特別委員会での福島視察1日目

今日から柏崎市議会の原発特別委員会として福島に視察に来ています。特別委員会といっても正副議長を除く全議員がメンバーなのですが、正副議長も同行していますので、議員全員による視察です。これまでには福井県の原発視察や柏崎刈羽原発、そして福島第1にも昨年も来たように、いろいろな施設を視察しています。議員にならなければこういう視察もできにくいと思います。柏崎刈羽以外の原子力発電所及びその周辺地域の雰囲気を感じることは意義深いものだと思っています。今回も福島第1には昨年も来ているとはいえ、この1年間にどれだけ進んでいるのかを確認するためにもしっかりと視察したいと思うのです。

今日は福島第1原発の構内には時間の関係で入ることができませんでしたので、JAEA楢葉遠隔技術開発センターを視察しました。ここでは直接人の手が触れなくても作業ができるロボットなどの開発を行っています。また、VRの設備があり、原子炉構内の様子を実際に見ながら機器を操作する訓練もされています。以下は所感です。

福島第一原発の処理を段階を経て、どのように進めていっているのかを視察できた。遠隔操作で細かな作業ができるロボット、障害物を乗り越え、あるいは水中でも動かせる機器の開発現場を目の当たりにして、ここはある意味日本の最新技術が結集しているところであることが感じられた。また、VRで原子炉建屋内部の様子を映し出し(下の写真、スタッフの男性がVRを案内している様子)、それを作業に生かすシステムは驚きでもあった。これらを使って実際にはどこまで処理作業を進んでいるのか、事故から12年が経った今の現実がどうなのかを明日視察できると思う。直接人間の手が触れなくても作業ができる機器や映像を映せるカメラ、VRの設備など、日進月歩の様子がよく分かった。あとはこの技術が現場でどれだけ効果を上げているのかを確認したいと思う。

宿泊はJヴィレッジでした。いわゆるサッカーの聖地です。それが東北大震災による原発事故のときはその処理のための作業員の宿泊や駐車場になっていました。今ではその面影はなく、宿泊施設としても素晴らしく、屋外サッカー場も冬だというのに青々として芝生が整備されていたり、とにかく素晴らしいところです。

投稿者: shigeno