青少年健全育成大集会は毎年行っているもので、市民会議が企画運営して、子育てに関する支援団体や柏崎市、刈羽村も協賛しています。学校が主になって行うものではなく、あくまで地域の市民が子どもの健全育成を考えて、毎年テーマを決めて主に講演会を開いています。以前はメディアについて、子どもだけではなく、親としての宣言も出したことがあります。
今日の講演は、虎ノ門大学院三谷宏冶教授による「発想力と決める力の共育法~AIなんかに負けないぞ~」と負うテーマでした。受けた率直な印象は、子どもを過保護に育てると発想力も決める力も育たない、というものでした。これは私個人の思いですが、今は、子どもたちにできるだけ失敗させないように、けがをさせないようにと大人が危険だと判断したものをあらかじめ取り除いた環境で子どもを過ごさせています。登校の際には、ハンカチは持ったかとか雨が降りそうだから傘を持ちなさいとか。出かける祭服を着るときには、子どもに決めさせず、親がこれを着なさいと指示をするとか。ものを買う時でも同様です。木登りは落ちたときにけがをするからやめなさいとか。親の言うことを素直に聞き従う子どもが「いい子」といわれているようです。そんな子どもに将来の日本を担わせていいのでしょうか。・・・これは個人の思いですよ。でも、三谷先生の話の中には同じようなにおいを感じました。それはともかく、興味深いお話でした。ありがとうございました。
その後、北園町内会で行っている「北園食堂」に顔を出しました。年に1~2回の開催なのですが、これまでは毎回お手伝いをしてきました。今日は上記の講演会への参加がありましたので、駆け付けたときには既に完成していました。カレーでした。今、柏崎でも「こども食堂」といわれるものがいくつも行われています。子どもだけでなく、北園町と同様に「地域食堂」としてだれでも参加できるものも多くなっています。ただ、コロナ禍以降、会場での会食ではなく、お弁当形式のところが多くなっているようです。貧困対策として始まったと言われている「こども食堂」ですが、今では子どもだけではなく、地域の方々の居場所になってきているのかもしれません。食材の集め方や会場の設営、ボランティアの方へのお願いなど、いろいろな大変さもあると思いますが、楽しみにしている地域の方もいることは確かですので、これからもこの広がりをお願いしたいところです。