一般質問1日目

今日から3日間にわたり一般質問が行われます。今日は私を含め6人の議員から、「持続可能な脱炭素のまち柏崎を目指して」「地域課題の解決と高校生の活躍」「高齢者に優しいDX時代の対応」「魅力ある学校のための再編整備」「安心して働ける高年齢者の雇用に向けて」「ユネスコ無形文化遺産登録された綾子舞」「原子力災害を想定した避難道路整備」「帯状疱疹ワクチン接種」「ソフィアセンターの利便性向上」「市内スポーツ施設のトイレにおける取組」「ぎおん柏崎まつりの総括」「柏崎市にマイナンバーカードの状況」「地球沸騰化時代といわれる気象危機への対応」についての質問がありました。

私は「インクルーシブなまちづくり」「柏崎市に学校教育における生成AIの活用」「全国学力学習状況調査の結果から見えてくる柏崎の子どもたちの実態」について質問しました。特にインクルーシブなまちづくり、インクルーシブ教育については文教厚生常任委員会のテーマとして取り上げているように、私自身大きな問題意識を持っています。以下はその質問と答弁の抜粋です。

Q1:すべての人を見据えた「共生社会」「インクルーシブな社会」の実現に向けて「インクルーシブなまちづくり」を着実に推進していくことが必要であると考えますが、それについての見解は。

A1:インクルーシブなまちづくりに向けて、柏崎市は本年3月に、今年度から令和9年2027年度までの5年間を計画期間とする柏崎市第2次人権教育啓発推進計画を策定したところである。計画の目標は「市民一人一人が互いを大切にしともに生きる豊かな関係が育まれ、人権尊重が当然のこととして受け入れられる地域社会の実現」としており、これはまさに共生社会、インクルーシブ社会の実現を目指したものである。あわせて計画の基本方針として人権尊重の理念を深めて実践ができるように家庭・学校・企業・地域社会などのあらゆる場を通じて人権教育の啓発の取り組みを推進することを掲げているところである。マイノリティとされている方々のうち性的少数者LGBTQ等の皆さんの人権については今回の計画から新たに個別課題として掲げ、理解促進に取り組んでいるところである。本市に居住する外国人住民の割合は近隣自治体より比較的高く、本市を支える構成員であるという面もあると考える。一人一人が互いを認め合い、排除せず、もし差別や偏見があればそれを変えるために行動していくことが重要である、すべての人が安心して暮らせるインクルーシブなまちの実現に向け今後も着実に取り組みを進めるとともに社会情勢の変化にうまく新たな課題に対しても迅速に対応してまいります。

Q2:柏崎市におけるインクルーシブ教育のとらえ、受け止めは。

A2:インクルーシブ教育とは、「子どもたちの多様性を尊重し、障害のあるなしに関係なくすべての子どもが共に学び合う教育」と捉えている。そしてそれは誰もが相互に人格と個性を尊重し合い支え合い、人々の多様な在り方を相互に認め合える全員参加型の社会、いわゆる共生社会実現に向かうことが目的であると承知している。小中学校においてはインクルーシブ教育を推進していくことで、生命尊重、思いやりや協力の態度を育む道徳教育の充実が図られるとともに個人の価値を尊重する態度や自他の敬愛、教育を重んじる態度を養うことができると考えている。

Q3:柏崎市ではインクルーシブ教育を推進する必要性をどのように考えているのか及び今後の方向性について見解は。

A3:令和4(2022)年12月に文部科学省が発表した調査結果によると、通常学級に在籍し、学習面又は行動面で著しい困難を示すとされた児童生徒の割合は小中学校で8.8%であり10年前の調査と比べても2.3%の増加がみられた。それ以外に言語的・文化的・性的マイノリティなど特別な教育的ニーズのある児童生徒が、市内小中学校にも一定数在籍していることが推察される。このことから小中学校においては児童生徒一人一人の個性や多様性を認め合い、すべての子どもが安心した学校生活を送ることができ、それぞれの可能性を広げていける学校づくりが必要不可欠であると考える。柏崎市の小中学校では、人権尊重の精神を基盤にした学校づくりに取り組んでいる、また特別支援教育の側面からは、困り感のある子にとっても過ごしやすい環境づくり、どの子も達成感をもてる授業づくりを目標に掲げ教育活動を進めている。同じ社会に生きる人として互いに正しく理解し、ともに助け合い支え合って生きていくことの大切さなど、インクルーシブ教育の考え方は今後学校経営上必要不可欠だと考えている。

詳細はこの一般質問の中継の録画等で確認してください。

投稿者: shigeno