並木学院高等学校柏崎学習センター卒業式

不登校生徒が増加している昨今、あるいは本人や保護者がもっている学校の存在意義が多様化している現在、子どもたちが高校卒業の資格を取り、社会人として自立するときに役立ててもらおうと、通信制の高校が増えてきています。柏崎市でも産業大学附属高校がこの4月から通信制のコースを開講します。通信制といっても、学校に一切通わず卒業ができるところはなく、毎週1回とか月に数回、年に数回とかとの違いはありますが、スクリーニングということでの登校が義務付けられています。そして、レポート提出があり、レポートといっても学習プリントですが、それなりに勉強しないと完成させられないくらいの難易度があります。ですから、一人だけで学習を進め、スクリーニングに行き、無事卒業できる生徒がほとんどとは言えない状況があるようです。中学時代から学校に通えていなかった生徒にとって、そのレポートをこなせる学力が十分なのか、スクリーニングで登校したときに多くの生徒と関われるのか、という課題もあると思います。つまり何が言いたいかというと、生徒が通信制高校を卒業するためのサポートの必要性です。学力であり、人間関係づくりであり、です。

今日、卒業式を迎えた並木学院高等学校通信制柏崎学習センターは、そのサポートを徹底的にしているところです。いわゆる「大凛塾}という私塾です。このサポートを始めて1年ほどなのですが、ここを会場に通ってくる生徒にレポートの指導から進路相談、人間関係がうまくできなかった生徒にはカウンセリングなどが行える環境があります。そして今日の卒業式は1名でしたが、記念すべき第1号の卒業生です。卒業式には会場に紅白幕を貼り、小中学校の卒業式さながら本格的な式でした。私も祝辞を述べるお手伝いさせていただきました。以下のような内容です(一部抜粋)。

この大凛塾で過ごした日々は、他の誰にもまねのできない、○○さんの新時代を開くエネルギーになると信じています。この社会は捨てたものではありません。これからも人とつながってください。つながりは現実を豊かにし、新たな夢を生みます。夢を見るから人生は輝くのです。そして、その人を信じてください。しかし、その100倍自らを信じてください。物語は今日ここから始まります。いくらゆっくりでもかまいません。大切なことはいつでも前を向き、自分の足で自分の信じた道を歩くことです。

参加した方々からもお祝いのメッセージを話してもらいました。卒業する本人、保護者の方にとっては格別な思いのある会だったのではないでしょうか。卒業生の今後の未来が幸多きことを祈念いたします。

投稿者: shigeno