文教厚生分科会

今日の文教厚生分科会は教育委員会関係の審査を行いました。「学区等審議会経費」と「学力向上推進プロジェクト事業」について論点整理をして審査に臨みましたので、質疑でこれらの事業については深掘りできたと思います。

学区等審議会経費については、「市民からの募集状況」「選考基準」「委員会メンバー構成」「意見聴取の在り方」「スケジュール」などを質疑しました。それに対して、「公募は11名で現在選考中」「幅広い意見、学区再編方針の理解度、中立性や協働性などを基準とする」「メンバーは校長、PTA関係、産業界などを含めて20人いない」「アンケートをとったり地元に出向いて意見を聞いていく」「令和4年4月中旬に審議会を立ち上げるので、4月の初めにはメンバーを公表できる」「令和4年度中に令和6年度に統合の対象校について検討し、令和4年度中に1次答申を上げてもらう。その後引き続き検討し、2次答申をいただく」との答弁がありました。今回は学区再編方針についての質疑はしていません。この審議会により、「市民の様々な声を十分に反映できる運営体制となっているか否かを確認する」ことが今日の論点でした。分科会としては、「市民の意見をよく聞いた上で進めてほしい」「丁寧な説明や意見聴取が必要である」「答申には根拠を示してほしい」「ワークショップ形式など工夫ある意見聴取をしてほしい」などの意見を添え、「妥当な予算である」とまとめました。

学力向上推進プロジェクト事業については、「配置する職員の役割」「視察先」「年度の評価」などを質疑しました。それに対して、「各学校を訪問し校内研修に参加したり、ICTの利活用の指導をしたり、教職員の指導力向上にあたる」「視察先候補地として秋田県大館市や富山市、福井県敦賀市を検討している」「学力テストや総合学力調査の数値などで評価していく」との答弁がありました。「学力向上という目的の達成につながるものとなっているか否かを確認する」ことが今日の論点でした。分科会としては、「教職員の指導力向上とあわせ子どもの学力向上を適切な指導で行ってほしい」「一人一人の子どもの学びの保障ができるようにしてほしい」「事業の目的を共有すること」「大いに期待している事業である」などの意見を添え、「妥当な予算である」としました。これ以外に私から、不登校児童生徒の学力向上や既に高いレベルにある児童生徒の学力向上の視点をもって取り組みを行ってほしい、先進校視察に行ったときには子どもたちへの指導の様子ではなく学力向上に取り組んでいる学校を指導できている教育委員会としてのシステムを学び柏崎に活かしてほしい、との意見を添えさせてもらいました。

教育委員会関係ではこの2つの事業以外にも様々な事業への質疑を行いました。最終的には14日に審査をした子ども未来部と福祉保健部を含めた歳出の文教厚生分科会担当部分については「妥当な予算編成である」とまとめました。

また、令和4(2022)年度補正予算では、4月から6月の期間、学校の消毒を行う消毒員を配置する予算が出されていました。小学校36人、中学校18人分の予算です。新型コロナ感染症が落ち着いていたこともあり、当初予算ではなく、補正予算での対応になったようですが、この予算に対しても妥当な予算と判断しました。

明日は総務分科会の審査がありますが、それを受けて23日に予算決算常任委員会で分科会長報告、討論、採決になります。ただ23日が最終ではなく、25日の本会議の採決を経ての決定になります。

投稿者: shigeno