神田伯山独演会

神田伯山の独演会が開かれ、行ってきました。正直、今日を含めてここ数日間、柏崎市でも新型コロナに感染した方が発生しているので開催するのかも心配でしたが、無事開かれました。

神田伯山という方を知っている方は少なくないと思います。「講談師」です。テレビでもよく見ることがあります。100年に一人の講談師といわれるように、最もチケットの取れない講談師です。

講談というのは落語ではなく、ただ単に物語を「読んでいく」ものです。落語と違い「オチ」があるわけでもありません。落語家は「噺家」といわれることがありますが、講談師は「読む芸」ですからそういう呼ばれ方はありません。落語とはっきりわかる違いは、その高座の形にあります。落語はただ座布団があり、そこで話をしますが、講談には机があります。講談をしながらその机を張り扇(はりおうぎ)でたたいて調子をとります。

今日は3つの演目の披露がありました。正式な演目名は分かりませんが、「相撲の雷伝関」「冷や奴のお侍」「堀部安兵衛」の話でした。どの話も調子がよく、本を読んでもらっているようで、今でも内容が印象に残っています。天賦の才があるプロが披露する芸を柏崎にいながら生で鑑賞することができたことは幸せなことです。

投稿者: shigeno