柏崎市老人クラブ連合会との意見交換会

今日は文教厚生常任委員会のメンバーと柏崎市老人クラブ連合会との意見交換会を行いました。柏崎市老人クラブ連合会を市老連と呼んでいますが、これからは「喜楽(きら)っとクラブ柏崎」という名称で呼ぶことになりました。

光村会長をはじめ、4名の副会長の方々と2名の事務局の方、総勢6名との意見交換会でした。老人クラブとしての様々な課題の解決に向け、日頃から活動している役員の皆様です。まずは以下に柏崎市老人クラブの主な現況を記します。

  • 老人クラブは、昭和38年(1963年)8月に老人福祉法が交付され、「友愛・健康・奉仕」の三大目標を掲げて全国的に活動が開始された。会員は60歳以上。
  • 柏崎市では昭和39年8月に15クラブ1083人で老人クラブ連合会として発足した。今年は創立57周年目。
  • 柏崎市老連は、昭和63年の143クラブ10588人をピークに年々減少傾向となり、令和3年1月現在は61クラブ3012人となった。
  • 柏崎市からは年間240万円の補助金がついており、その中で「ねんりんピック」と「シニア作品展・じまん展」を開催している。
  • 課題として、退会クラブの歯止めがかからない状況にある。

老人クラブの活動は大きく分けて2つ、「生活を豊かにする活動」と「地域を豊かにする社会活動」があると思われます。仕事をリタイヤした後の各自の生活に楽しみをもったり、それまでお世話になってきた所属地域のために何か恩返しをするような活動ということになります。でも、今の60歳の方々はこれらを必要としているのでしょうか。若者の意識がそれまでと変化していることと同様に仕事をリタイヤした方々の意識も大きく変わってきているのではないでしょうか。その場合、それまでの意識の方が正しいとか、そうあるべきだと考えることではなく、この変化が今の社会なのだから、それにふさわしい変化を組織の方が求められると思います。今までの意識のままで組織の在り方や活動内容を見ていても社会から取り残されるだけなような気がします。これは老人クラブだけではなく、すべての既存の組織にいえることです。

今日の情報交換会では「市老連の活動が市民にはどう映っているのか」「新規加入会員を増やす工夫」「補助金を増やすための取り組み」などをテーマとしました。正直、全国の老人クラブはどこでも、会員の減少に悩んでおり、その存続についてそれぞれで考えています。前述したように、60歳になれば入会の資格があるのですが、現在の社会情勢ではまだ就労されており方も少なくありませんし、「老人」という言葉も受け入れがたいと感じている人が多いようです。また、老後の活動にしても、それまでのしがらみにとらわれたくないと感じたり、一人あるいは気の合う数人で過ごせるほうが心地よいと感じたり、と人の意識やライフスタイルが変わってきていますので、会員の減少は致し方のないところなのかもしれません。

だからといって何の手も打たなければ組織の存続すら危ぶまれます。社会の変化に合わせた組織と活動にしていく努力を行うとともに、その組織の外から見ることによって感じられることを伝え、社会全体で今後の在り方を考えていく必要があると思います。

今日の意見交換会を通し私たちも当事者の気持ちを理解できましたし、老人クラブという視点で社会を見ることもできました。今日の意見交換会がこれからのお互いの活動に有意義であることを期待しています。市老連の皆様、ありがとうございました。

投稿者: shigeno