東中学校での防災講座 北朝鮮を取り巻く情勢

昨日に引き続き、今日は東中学校で防災講座があり、そこでの講師を務めました。この東中学校へは昨年、一昨年と続けて防災講座の講師と務めており、今年で3回目になりました。一昨年は地震、昨年は津波、そして今年は洪水をテーマにした講座でした。今年はコロナ禍という制限もあり、1年生だけの講座になりましたが、生徒は肯定的に受け止めてくれたように感じました。

この3年間の講座で、それぞれのプレゼンをつくりました。自分としても勉強になりましたし、財産になりました。もしこのサイトをご覧の方の中で、このような防災講座の資料が必要な方がいましたらご連絡ください。

今日の防災講座とは関係ありませんが、東中学校は今、校舎の改築の時期を迎え、基本設計が終わった段階です。東中学校として当時の近隣の学校が合併してこの校舎が建てられたのは45年前です。建てられてすぐ、教室が足りなくなり、プレパブが校舎脇に建てられました。子どもの人数に関しては先の見通しが甘かったのかなあと、少し残念な感じがしています。それはそうと、新しい校舎が完成するには3~4年ほどかかると思いますが、地域のシンボルとしての学校になってほしいと思います。

夜は、「北朝鮮を取り巻く情勢と拉致問題解決への道」をテーマに、蓮池薫さんの講演を聴きました。1時間半くらいの時間でしたが、初めて聞く内容、特に蓮池さんが拉致された当日のことや移動の様子、招待場というところでの生活などは息をすることも忘れるくらい聴き入りました。蓮池さんは私より5つくらい上級学年なのですが、柏崎高校、中央大学と同じ学校に通っていたこともあり、蓮池さんが北朝鮮から帰ってこられたときに、校区に蓮池さんの実家がある瑞穂中学校に勤務していたこともあり、個人的に勝手に身近に感じていました。

なぜ拉致門外が現在に至るまで解決できていないでいるのか、なども北朝鮮の現在の事情から理解できなくもありませんでした。他の国の人を拉致してスパイとして洗脳教育し活動させていく。普通に考えれば、こんなことを実行することは信じられないのですが、それをやってしまう国があったのです。でもそれは、その国にとって必要なことだったのかもしれません。戦争は正義と悪の戦いではなく、正義と別の正義の間での戦いです。私たちが間違っていると思うことでも、別の価値観の国では正しい・正義になることもあるのです。一方的にこちらの価値だけで相手の国が悪いと判断することも正しいことだとは言えないかもしれないのです。

今日、蓮池さんから聞いたことは私にとって大変衝撃的でした。拉致問題が膠着している今だからこそ、拉致問題を風化させないように、蓮池さんのような方の生の言葉で、拉致の状況を伝える機会を増やす必要があると思いましたし、そういう機会にはぜひ大勢の方々から参加してもらいたいと思いました。蓮池様、ありがとうございました。

投稿者: shigeno