柏崎の元気を取戻す日本海中速新幹線

今日は与口県議からご案内をいただいた標記の研修会に参加しました。柏崎市としても新潟県に対して要望していることの一つが、「信越本線(長岡・柏崎・上越間)の新幹線、在来線直通化による、鉄道高速化」です。これは羽越新幹線として富山から新潟、山形、秋田そして青森までを整備新幹線としての格上げを求めるものでもあります。

今日の研修は、正直、夢物語のような羽越新幹線構想ではなく、直江津から柏崎、長岡を経由して新潟までの「中速新幹線」の整備を進めるべきだというものです。講師の(株)ライトレールの阿部社長は、整備コスト、時刻表の設定、長岡駅構内のホームの位置、などなど課題として考えられること一つ一つについて解決策を考え、提案されました。

このような鉄道の高速化、利便性の向上は柏崎にとって生き残りをかける大きな取り組みの一つだと考えます。実現できるのであればぜひ、と思います。しかし、その場でも質問したこと2つが心配です。一つ目は、柏崎市民にとっての優先順位は東京への乗り継ぎ時間の短縮ではないかと考えます。新潟に今より40分早く着くといわれても、東京に行くための長岡、あるいは上越妙高での乗り継ぎがもっとスムーズにいくことの方がはるかに必要性が高いように思うのです。そして二つ目は、災害に対する脆弱性です。活用余地の大きい既存インフラは道路ではなく鉄道だ、と言われましたが、鉄道は道路交通より、災害に対しては絶対的に不利だと思うのです。そこをどう改善し、鉄道のネットワークを優先的に推進することを市民に納得してもらうかが大きな課題だと思います。

移動に対しては、ストロー現象といわれるように、高速化がなされるとその途中にある都市は衰退してしまうといわれています。高速道路にしても新幹線にしても、柏崎市の強みは何なのかを明確に意思統一させていかないと、ますます社会減が進むことになりかねません。いろいろな視点をもち、それに対しての課題を解決できるようにしていきたいと思います。今回の鉄道に関してのことも大変勉強になり、私にとって新しい視点をもつことになりました。研究を深めていきたいと思います。講師の阿部社長、ありがとうございました。

投稿者: shigeno