文教厚生常任委員会・分科会・委員協議会

新しい体制になってから初めての常任委員会でした。今期も私は文教厚生常任委員会の所属です。前の4年間は同じく文教厚生常任委員会でしたが、初めの2年間を副委員長、後半の2年間を委員長として務めました。今回は副議長ということもあり、一般の委員です。ですからこれまでは委員会の場ではそれなりの立場としての発言や委員会運営に気を配ってきましたが、今回はあまりそういうことを考えずに、議案の審査に集中できました。

補正予算7号では、新型コロナワクチン接種の事業が1億8800万円ほどの予算が計上されていました。国から降りてきている事業であり、すべてを国や県が負担している予算ですが、国としてのワクチン接種の方針がどうであるのか、柏崎のこれまでの5回の接種の課題をどう把握していて改善するところはどこなのか、などについて分科会員が問題意識を共有した中で質疑を交わしました。補正予算8号では、医師確保対策事業が3000万円計上されていました。この事業の当初予算は213万円です。10倍以上の額が補正予算として計上されています。これは十分な確認が必要なことだと思いました。質疑の結果、当初予算に計上されていたのは医師確保対策事業としてのソフト面の予算のみだったこと、ソフトというのは小中学生への講演にかかる費用などです、であり、今回の予算は新たに診療所を建設する費用の補助、ハード面の予算ということです。新たな診療所というのは開業する医師がいて、その開業にあたっての建設費等への補助ということです。医師不足が叫ばれている柏崎市において、新たに開業する診療所があるということは素晴らしいことだと思います。

補正予算等の審査は特に問題はありませんでした。その審査の合間に、委員協議会として昨年11月に実施したいわゆる「子どもの貧困」の実態調査の結果報告がありました。結果からいうと、柏崎市における子どもの貧困の傾向は国が令和2年に実施した同様の調査の結果とほぼ同じものであった、ということです。柏崎の子どもの貧困率はおよそ1割程度、ヤングケアラーは5~6%程度、というもので、相対的貧困といわれる階層には一人親家庭が多いこと、家庭の所得水準によって子どもは学習・生活・心理などにおいて影響を受けているということ、です。この調査を受けての対策は正式なものとしては令和7年度から始まる子育て支援事業計画の中に位置付ける、とのことでした。ですが、それまでの間も支援を必要としている家庭、子どもがいるのですから、しっかりと行政としての支援をお願いしたいものです。

これらの審査や説明が終わった後、これから2年間の常任委員会としての調査研究テーマ、施策事務事業評価の事業選定などの打合せを行いました。2時間くらいかけましたが結論には至らず、後日改めることになりました。事前準備の大切さを改めて感じました。

夜には新潟病院に今年度新たに開設西「不登校外来」を担当している西牧謙吾ドクターと勉強会を行いました。西牧先生とは、毎月開催している不登校の親の会「ハードファーム」でお会いし、いろいろなお話をお聞かせいただけるようになりました。今日は私を含め、議員6人で西牧先生の思いや不登校の発生について、先生の見解をお聞きし、質疑を交わしました。教員経験のある私でも知らない「医師」としての見解を知ることもでき、大変有意義な時間でした。詳細はここには記しませんが、西牧先生、大変ありがとうございました。

投稿者: shigeno