6月定例会議スタート、市教育センター研修を見学

今日から2020年6月定例会議が始まりました。以前にも記しましたが、柏崎市議会は通年会期制ですから1年中いつでも議長の招集により会議が開かれるのですが、定例会議として年に4回、他の議会と同様に開催されます。2月、6月、9月、12月です。今日からその6月定例会議が始まりました。

今回は補正予算の審議が中心になります。それも新型コロナウイルス対策関係が多くなります。柏崎ではこの新型コロナ対策に10億円くらいかけるくらいの取り組みを考えています。すでに随時会議で2億3000万円ほどの予算を議決しました。今日の補正にはまだ出てきませんでしたが、今定例会議中に新型コロナの経済対策としての市の独自事業としての「スーパープレミアムスタンプラリー事業」と「スーパープレミアム花まるクーポン事業」の補正予算が上程される予定です。

実は以前の会派代表者会議で市独自の経済対策としてプレミアム商品券はどうかと提案したのです。検討した結果でしょうが、柏崎ではこの上記の事業を行うことになったとのことです。プレミアム商品券は消費者がお店で使う前にそれなりの特典を付けて販売します。例えば十日町では1万5000円分の商品券を1万円で販売します。これを柏崎では、スタンプラリーとして初めに消費者がお金を使ってもらってから、その使った分に見合った特典が当たる仕組みにするとのことです。つまり、消費者が買い物をする前に特典を付けるか、買い物をした後に特典を付けるか、といった違いだと考えます。どちらが消費者にとって、あるいは事業者にとっていいのか、柏崎として経済が回るのかはわかりませんが、当局がしっかり検討してこの事業を行うことにしたのですから、見守っていきたいと思います。

また、柏崎市議会では、議会費として計上してある「常任委員会による県外視察経費」と「政務活動費の半年分」を返納することにしました。4つの常任委員会と議会運営委員会による視察を今年度は行わず、政務活動費として一人毎月3万円が支給されています(今までも使用しなかった分は年度末に返納しています)が、その半年分を使わずに、市の新型コロナの対策の事業費に振り替えてもらうのです。他の自治体では市長や議員による報酬の一部減額を行っているところもありますが、柏崎市では議会費の中からの返納にしました。

合計で900万円程度なのですが、有効に活用してもらおうと、正副議長と会派代表がそろって市長に文書を渡しました。

午後3時30分からは柏崎市教育センター研修を見学させてもらいました。今回の教育センター研修は「安全教育」に関するものでしたが、それが「リモートによる研修」だったのです。教育センターの研修室と各学校をオンラインでつないで講習会を行ったのです。このようなリモート研修は今年度からです。そのリモートによる研修をどのように行っているのかを見学させてもらいました。

参加者は市内の小中学校全てですから31か校の担当者と、教育センターからは指導主事、学校教育課長でした。今まではこれらの人たちが集まって研修を受けていましたが、それが一斉に集まることなく、各学校で行えるのです。しかも双方向で話し合いも可能です。講習会であればこういう研修も可能であるというより、こういう研修であるべきではないかと思いました。

しかし、課題も多く感じられました。感じられた課題の最も大きなものは、「回線が細すぎてこれだけ大勢がつなぐとうまくいかない」というものでした。これが解決しないと活用範囲が限られてしまうと思います。国が進めるGIGAスクールの取り組みとして回線を増強する予算は昨年度末に議決しましたが、まだその工事等は行われていないようです。子どもたち一人1台ずつのタブレット配布も急がれますが、それよりも回線の強化を急いでほしいものです。

それにしても学校教育はこの新型コロナにより大きく変わろうとしています。先生方の意識が大きく変わったように感じます。そして様々な環境を進めていこうと社会全体が取り組んでいるように思います。学校教育についても経済対策とあわせて今後進んでいく方向を注視していきたいと思います。

投稿者: shigeno