補正予算に修正案を決議

今日、9月定例会に上程されている補正予算等に関する審議を予算決算常任委員会で行いました。その中の、ごみ対策事業の資源物リサイクルセンター管理費354万6000円に対して修正案を提出しました。この部分を削除した補正予算にする、ということです。つまり、この資源物リサイクルセンター管理費を認めない、としたのです。議会が理事者側から提案された議案に対して修正案を提出することはとても珍しいことです。柏崎市議会では今までになかったことかもしれません。

このリサイクルセンター管理費という提案を簡単に説明します。佐藤が池サッカーコートクラブハウスを利用したリサイクルステーションを設置するというものです。火・木・土曜の10時から16時まで、いくつかの種類に限りますがリサイクルできるものを回収する、としています。

一見すると、佐藤下池周辺地域に方にとっては松波のクリーンセンターまで資源物をもっていく手間が省けていいと感じると思います。議会としても市内にリサイクルステーションを設置することを問題としているのではありません。このサッカーコートクラブハウスはサッカーを試合や練習に来ている方が使用する建物で、所管はスポーツ振興課です。スポーツ施設、教育関係施設を他の部署に対し、目的外使用を認めることはおかしい、という法令順守の観点から認めるわけにはいかない、ということです。市民の利便性を考えることはいいことで、市民からの要望には積極的に応えることも必要だと考えます。しかしそれは法律・条例・規則・規定などの決まり事を守ることが大前提になっています。今回の議案の質疑では、その条例当の解釈が一転二転したり、拡大解釈していたり、文教厚生分科会での説明を翌日行われた総務分科会での説明に整合性がなかったりして、それを認めると議会の信頼性や妥当性が疑われかねないことだと判断し、修正案の提出に至ったのです。

今回のように法令等の解釈を広げていくと、次に提案されることがどんなことであってもすべて今回の事例を持ち出されて認めざるを得ないことになります。特にこのリサイクルステーションの設置は緊急性があるものではありません。理事者側には、今一度、法令的にも問題のない、適切な提案をお願いしたいところです。

実は、このサッカーコートクラブハウスを活用したリサイクルステーションでない、例えば、佐藤が池スポーツ施設の敷地の一部を使ったリサイクルセンターの設置であるならば、これほど大きな問題にはならなかったかもしれません。市長をはじめとする理事者側は、サッカーコートクラブハウスを使うことにこだわったようですが、多少のお金がかかってもリサイクルステーションが必要ならば新たに設置する方向で考えてもよかったと思います。今ある施設を活用することが、法令等に照らし合わせたときに適切ではないことが分かった時点で、見直すべきだと思いました。

この修正案は最終的には明日の本会議で決定されることになりますが、今日の予算決算常任委員会で審議され、採決時には全会一致で修正案を認めるとしましたので、明日も同様になることだと思います。

投稿者: shigeno