地区懇談会

全中学校区に市長が出向き、その地区民との懇談会を開催しています。今日はその最終日で、第一中学校区で行われました。市長との懇談会ですから、まず市長からその地区に関わる施策の話をし、その後にその地区から出されたテーマに従って市長が回答していく流れです。およそ90分館の時間ですが、すべてに対応する市長は大変だと思いました。

さて、一中校区の懇談会です。まず、人口減少、少子高齢化について、実際の出生数として昨年令和3年に生まれた子どもは377人であったとか、年間およそ1200人亡くなっているとか、現在の高齢化率は34%という話がありました。自然減としておよそ800人、それ以外の社会減として200人の合わせて1000人ほどが毎年柏崎の人口減少数になっているとのことです。まあ、これはこれまでにも話があったことですし、真新しいことではありませんでした。これに続けて学区再編の話です。今は高柳や鯖石地区で大きな問題になっている学区再編ですが、令和12年には一中と松浜中が統合するという方針が出ています。今日もその話が出ましたが、参加者としてはあまり盛り上がりが感じられませんでした。ただ、市長はこんなことを言いました。「子どもが少ない学校では子どもの可能性をより大きく伸ばせない」と。小規模複式の学校と大きな学校と間での学力には有意な差は出ていません。小規模複式の学校出身者はその後に持っている可能性を伸ばせなかったという話は聞いたことがありません。つまり、エビデンスはないのです。ただの思い込みであり、価値の押し付けなのではないかと感じました。こういうところで、こういう発言(エビデンスのない自分の思い)をしているようでは、市民の考えを誘導していこうとしていると思われても仕方ありません。残念に感じました。

その後、「リケンが計画している水素エンジンの支援策」「旧市役所跡地利用」「避難所対応」「冬季の通学路」をテーマとした回答や質疑がありました。

特に最初のリケンに関する話題です。柏崎はものづくりのまちとして製造業中心に発展してきた歴史があります。その中でもリケンの果たしているものは計り知れません。そのリケンが合併し、水素エンジンそれも大型車両や船舶のものです、に力を入れていこうとしています。合併しましたので、現在の北斗町と剣にある工場の今後、雇用のことが心配になっている、ということです。市長からもしっかりと働きかけはしているとのことですが、大丈夫だとは現段階では確実に言えないようです。また、平井地内でインペックスによる水素発電は2025年にも始まるとのことでした。さらに、フロンティアパークにある東芝でのリチウムイオン電池の製作の話も出ました。その東芝の話の中に、雇用を柏崎で拡大してほしいと社長に話したら、それなりの人材を用意していただけるのであれば歓迎ですが、ということを言われたとのことです。ここから、教育水準が高いということはその子の将来のためだけでなく、柏崎へ移住できる条件にもなりうるものだ、ということに続きました。

旧庁舎跡地に建つ中央コミセンのことです。コミセンだけでなく、海浜公園にある夕日ドームの2倍程度の敷地に屋根付きの運動広場・多目的広場が建ちます。そこでは冬場に陸上の練習もできるとのことです。そうすると、今の中央コミセンの跡地の利用の話も今後出てくることになりそうです。

市長をはじめとした当局の皆様、参加した地区の方々、お疲れ様でした。

投稿者: shigeno