防災士交流会

今日は瑞穂中学校を会場として「水害対応総合防災訓練」が行われました。私たち防災士はその訓練を見守りつつ、最新の防災用具について体験するとともに、水害時の対応について学びました。

この瑞穂中学校は中越沖地震発生のとき、実際に体育館が避難所になりました。私はちょうどこの瑞穂中学校に勤務していましたから、15年前の当時を思い出しました。当時の避難所は多くのところがそうだったように、床にマットやシーツを引いて、そこに横になるもので、当然周りには仕切りもなく、誰がどこで何をしているのがみんな見えてしまっていました。ただ、中越地震後間もない災害だったので、その時の教訓も生かされ、それなりに過ごしやすい避難所運営がされていました。

今の避難所はこのサイトでも前に紹介したように、家族ごとのパーテーションでプライベートな空間をつくったり、ダンボールベッドをつくり、高齢者などが直接床に横にならなくてもいいようなものが開発されています。このパーテーションもベッドも段ボールで組み立てるものになっていますので、実際に今日は参加者で組み立ててみました。こういう経験も大切だと思います。また、車いすを人力車のようにして運びやすいような器具があります。どんな車いすにもアタッチメントで接続できるものです。車いすは後ろから押して移動することが多いのですが、車いすの前にいて引っ張って移動させるものです。これも実際に引っ張ってみたり、車いすに乗ったりして体験してみました。車いすの後ろから押すよりも楽で安心できるような感じがしました。ただ、この器具だけで5万円ほどするようなのでなかなか多くを備えておくことは難しいかもしれません。

その後、参加した防災士同士の交流として普段から心がけていることを中心に意見交換をしました。こうやって顔を見ながらの研修を繰り返すことにより、お互いに声をかけやすい関係が築けると思います。防災についてはこのような関係がとても大切です。

この交流以外にも、体育館の外では大雨体験ができたり、消防のはしご車が来ていたり、実際の災害場所で活動する車やバイクの展示がありました。今でははしご車に体験として乗ることは規則上できなくなってしまったとのことで、体験はありませんでしたが、テレビなどの映像で見るのではなく自分の目で見ることはことも貴重な体験だと思います。

中学校のグラウンドでは、消防団による水害時の訓練、土嚢を積んだり、水の侵入を防区訓練があったようです。これは見学することはできませんでしたが、この西中通地区は水害も心配なことろなので、必要な訓練だと思いました。

今回の訓練には櫻井市長も視察に来ていました。防災、危機管理は自治体経営で最も重要な部分です。住民の生活や財産を守るということからも現状にとどまることなく、様々な改善、ハード面だけでなく住民の意識改革を含め、進めていってほしいと思います。私たち議員あるいは防災士はしっかりと協力していきます。

投稿者: shigeno