市教育センター研修(人権)

今日の市教育センター研修は5月22日に市の主催で行った「性のあり方と多様性について」を講演してくださった木村圭李さんの研修でした。内容も同じようなものでしたが、学校の先生方を対象としているので、テーマを「誰もが安心できる学校づくり~LGBTQの視点から~」というものでした。

参加した先生方からの質問としては学校の制服に関してのものが多かったように感じました。今は多くの中学校で男女関係なく制服を「選べる」ようになっているようですが、木村さん自身の体験から、自分の性に違和感がある人にとっては、「中性」の制服があってもそれは着たくない、のだそうです。身体が男性で心が女性の人は女性用の制服を着たいのだとのことです。そうなると、「選べる」とはいえ、身体の性と違う制服を着ている人にとってはまだ生活しにくい社会であることは確かなようです。であれば、いっそのこと中学校の制服は自由にしてもいいと思うのです。制服は一応指定しておきますが、別に私服でも可ということにするのです。経済的に私服ではなく制服を求める家庭も少なくないと思いますので、そういう場合は在学中は制服で過ごしてもよし、もちろん私服でもよし。さらに進めて、体操着で1年中過ごしてもいいことにすればなおさら男女の服装の差はないのですからいいのではないでしょうか。

3年前までは学校ではマスクは「白」が常識でした。それがコロナ禍の影響で今は黒でもチェックがらでもなんでもありの状況で、何を付けていても全く違和感がなくなりました。また、パソコンを使ってのリモートも一気に広がり、それまでの対面での話し合いが正式であり常識だったものがそうではなくなりました。社会の意識の変容なんて一つの危機で大きく変わります。中学生の制服も何かの拍子に一気に変わるかもしれませんね。

それにしても、今日の講師の木村さん、柏崎市にお越しいただくことも多く、いつも貴重なお話をしてくださり、ありがとうございます。LGBT新潟の会員の方も6人ほど一緒に来てくださり、このような活動が広がっていることが感じられました。ありがとうございました。

投稿者: shigeno