谷口たかひさ講演会

谷口たかひささんをご存じでしょうか。1988年生まれですから34歳の方です。大阪出身です。

その谷口さんは、環境活動家として全国で1000か所以上で講演会を開き、現在の異常気象のことを中心に危険性を訴え、改善を促しています。イギリスに留学したことをきっかけに、ドイツに住み気象変動について研修するとともに国連でもスピーチをしたり、世界中に働きかけています。現在は日本国内を中心に講演活動をしており、定住地をもたないことから、ホームレス活動家としても知られています。その谷口さんが西山で講演会をしたのです。盛沢山だったのですが、さすがに講演会慣れしているのか、テンポよく全く聞き飽きることのないものでした。以下に印象に残っていることを記します。

  • 家畜と人間で世界の哺乳類の96%を占めている。
  • 「気候変動は環境問題ではなく、国防問題である」オバマ前アメリカ大統領。
  • 環境を大切にしないと、突然失われるのは自然ではなく平和である。
  • 気候変動に無関心でいられる人はいても、無関係でいられる人はいない。
  • 子どもが恐れているのは、環境の深刻さではなく、口だけで行動しない大人の背中である。
  • 社会で起きている問題の原因は、「今だけ」「金だけ」「自分だけ」の仕組みのせいである。
  • 小さいことですらやらない人がほとんどだからこんなことが大ごとになっている。
  • 日本では義務は教えるが権利を教えない。義務脳になっていて権利脳ではない。
  • 自己肯定感と社会問題は大きく関係がある。
  • 他の誰かが何とかしてくれるという思い込みが一番怖い。
  • 強制より共感。完璧よりも前進。
  • 人口の3.5%の人が参加すればそのムーブメントは成功する。
  • どうしてまだ間に合ううちにあなたは何もしてくれなかったの。
  • 私たちは気候変動の影響を受ける最初の世代であり、止めることのできる最後の世代である。

「みんなが知れば必ず変わる」として全国で講演会をしているというのです。谷口さん自身も話していましたが、事実を知り自分で判断していくことが大切なのです。今メディアで流されていることが事実なのか、残念ながら私を含め多くの人たちは検証することができません。したがって谷口さんが話した内容もすべてが正しいことなのかは判断できないのです。でも、知識として得ることはできました。こと、環境問題に関しては私たち一人一人で解決できるものではない一方、一人一人のわずかな行動で社会を変えることもできるものだと思っています。具体的にはペットボトルの購入ではなく、自前の水筒を持参する、こんなことでもいいと思います。

自分の子どもと同年代の若者が世界を股にかけて環境の危機を訴えていることを目の当たりにして、私の行動を振り返り恥ずかしくなってしまいました。ムーブメントとしての大きなうねりの中心にはいれなくても、少しでも参加しているという意識をもち、周りに微力ですが働きかけをしていきたいと改めて思いました。今日の話は大人だけではなく、小中学生あるいは高校生にぜひ聞いてもらいたいものでした。谷口さん、ありがとうございました。そして、この講演会に誘ってくれた坂井さん、ありがとうございました。

投稿者: shigeno