ルーツ

私の父は今92歳です。一緒に住んでおり、元気です。父は高柳の荻野島の出身です。高校、大学を出た後、教員として勤めて定年を迎え32年が過ぎました。父の両親、私の祖父母も高柳出身です。祖父母は荻野島で「重野商店」を営んでいました。その商店は私が小学校4年生頃には人に譲ったと聞いています。祖父母が商店を営んでいる間、月に1回程度、高柳へ両親に連れて行ってもらっていました。高柳は私のルーツの地です。

今日は天気も良かったので、父を誘って高柳に行ってきました。父が生まれ育った「重野商店」の場所から、予科練に行くときに村の人から応援してもらった神社(松尾神社)など思い出の地を巡り、当時の話を聞きました。もう「重野商店」ではなくなっていましたが、そこには家が建っており、家の裏などには当時も雰囲気もありました。また、松尾神社は私の祖父が守っていたということで、その祖父の名前(重野軍治)を記した幕がいまだにありました。祖父は1901年生まれなのです。昭和天皇と同じ年に生まれたということで覚えています。77歳で亡くなりましたので、もう45年になります。この神社で、その祖父の名前を見たのはものすごい衝撃でした。死んでも名を遺す、ということを体感した瞬間でもありました。

そののち、荻野島の重野家の本家により、門出の親せきの家の跡地などを巡りました。父にとっては3年ぶりの高柳だったそうで、懐かしんでくれました。また機会を見て、一緒の期待と思います。半日でしたが、自分のルーツを父と一緒に巡ることができ、それまでにはなかった感情、気持ちが芽生えてきたように思いました。いい時間でした。

帰り道、お昼頃でしたが、じょんのび村へ行く車の渋滞がすごかったです。左折するとじょんのび村へ行く信号から柏崎方面に1キロ近い渋滞でした。観光客がたくさん来てくださることは大変うれしいことです。

投稿者: shigeno