市民との意見交換会

今日は議会と市民との意見交換会がありました。毎年2回、コミセンに出向いて行ってきましたが、コロナ禍の影響で昨年度は11月に産業文化会館で1回行っただけでした。今年度はぜひ2回の実施を予定していますが、その1回目が今日、前回と同様に産業文化会館での開催になりました。

3つの常任委員会ごとにテーマを設定し、市民から10人くらいの参加者を募集し、議員との意見交換を行うものです。今回、文教厚生常任委員会としてのテーマは、「子どもたちの学びの保障~不登校児童・生徒の場合~」でした。11人の市民から参加いただき、2つのグループに分けて意見交換を行いました。このテーマの中でも、4つの視点を設けました。それぞれの視点とそれに対しての市民からの主な意見を以下に記します。

①あなたの家族が「学校に行きたくない」と伝えてきたらどう受け止めますか。

  • 学校に行きたくないと言われたら、無理に行かせない。学校だけがすべてではないと伝える。
  • 休ませます。学校にどうして行きたくないのかを丁寧に聞き、これからどうしていくのかを一緒に考える。
  • 学習よりも人や社会とのつながりが大切。本人のよさが伸ばせるように支援する。待つことも大切。

②学校に行けない子ども、教室に入れない子どもの様子や子ども自身の思い、家庭での過ごし方、家族の思い。

  • 子どもがどんな自分を目指したいのかをはっきりさせ、そこに寄り添い、応援、支援していく。やりたいことを、やりたいときにでいいのでは。
  • 不登校をなくすための特効薬はない。学校に行けないことの背景にある理由が一人一人違うので、そこの支援を本人を含めて多方面の人と意見交換したい。
  • 不登校の兆しが見えたときに保護者として寄り添えないときはどうすればいいのか?
  • 子どもとしては周りと自分を比較して劣等感を抱くことがある。I am OK.You are OK.になると集団に加われる。そのためにも生活リズムを崩さないことが家庭の役割。

③学校での活動の意義、在り方などへの思い。

  • 不登校は特別ではない。学校に戻すことを目指さない。学校に戻したとしてもそれは解決になっていない。
  • 先生方は忙しすぎる。カウンセリング能力を伸ばしたり、スキルトレーニングを身に付けたり、生徒理解を深めたり、など学習指導以外のことが多い。
  • 学校選択制があってもよいのでは。1クラス20人以下の少人数での指導も必要。
  • 学びとは何か。何を学びたいのかを確認する。登校しても学んでいるとは限らない。学ぶ気持ちのない子もいる。他人に迷惑をかけなければ何をしても個人の自由であるという問いを考えていくことも必要。
  • 学校は人間関係を学ぶところ、いろいろな考えがあることを知るところ、友達と共に過ごす楽しさを経験することろ、社会生活をする上での経験をするところ、だと思うが、学校での活動の意義は変化し多様化してきている。
  • SOSを出せる人間関係づくりが大切。

④学びを保証するために柏崎にどんなサポートがあったら安心できますか。

  • 子どもたちはみんな学びたいと思っている。個別最適な学び、協働的な学びの可能性を探る。
  • 一人一人が尊重される学校であってほしい。自己肯定感、自己存在感を高められるように。
  • フリースクールは必要であり、ホームスクールやサドベリースクール、山村留学など、いろいろな環境があり、それを選択できるようにしてほしい。
  • ICTの利活用でどこにいても学びの制限が減少するように。

これ以外にも多くの意見を出してくださいました。交わされた意見を基に委員会として当局に伝えたり、当局側と一緒にできるところを改善していきたいと思います。

ただ、残念ながら議員と市民が直接、ダイレクトに意見交換する時間が少なかったことが課題だと感じました。委員長として次回同様な意見交換会が行われるときには、もっと充実できるようにしていきたいと思います。

文教厚生委員会のテーマに参加していただいた11人の市民の皆様、ありがとうございました。

投稿者: shigeno