市教育センター研修(理科でのSDGs)

新型コロナ感染症のオミクロン株が広がりを見せているため、多くの集会やイベントが中止や延期になっています。新潟県でも21日から2月13日までの期間、蔓延防止等重点措置の発令がなされています。そんな中ですが、教育センター研修を実施しました。と言っても、受講者は私を含めて2人だけでしたので、感染防止策は完璧です。

今日のテーマは、「理科におけるSDGsの視点を取り入れた授業」です。市の計画や取り組みでもそうですが、学校現場においてもこのSDGsに関連した教育活動が盛んに取り入れられています。先日も荒浜小学校の児童が「越後バナーナ」の販売を市役所で手伝い、授業で学習しているSDGsについての発表もしていました。

学校教育では直接的にSDGsという教科や単元があるのではありません。ESD(Education for Sustainable Development)として教育活動の中で一つの教科に縛られたものではなく、教科横断的な活動として取り入れられています。ちなみに教科横断的なESDは、「多様性(いろいろある)」「相互作用(関わり合っている)」「有限性(限りがある)」「公平性(一人一人大切に)」「連携性(力を合わせて)」「責任感(責任をもって)」の6つの構成概念が考えられているとのことです。

そして今日の研修です。理科の教科はこのSDGsの持続可能という中でも環境に関しての視点が子どもたちにもわかりやすくなっていると思います。自然環境、エネルギーの利活用などは日常生活にも大きく関わっていて、小学生にも自分事として考えられるものだと思います。かといってSDGsとはこういうものだというような講義では子どもたちの食いつきもよくないと考え、今日の研修では「すごろく」を自作してゲーム感覚で学んでいこうという提案がありました。自分たちで作っていくことで興味関心をもち、学びを深めることになるというのです。こういう授業はいいですね。

私が教員だったとき、キャリア教育を広めていく時期、平成14年前後に、キャリア教育には「領域的側面」と「機能的側面」があるのではないか、というところに行きつきました。領域的側面は、子どもの活動ですから、キャリア教育では「職場体験」や「職業調べ」など。機能的側面は、各教科におけるキャリア教育の視点とは何か、をそれぞれ考えた授業構成をする、ということです。このSDGsやESDにも、「領域的側面」と「機能的側面」があると思います。特に、機能的側面として、○○におけるSDGsの視点とは何か、など考えて授業に取り入れていくことが求められているように感じます。

このように学校教育現場でもSDGsについて取組みを確実に行っています。市としてはどうでしょうか。新潟県で最初の「SDGs日本モデル宣言都市」になっている柏崎市ですが、本気度がいまだ感じられません。第5次総合計画後期基本計画ではSDGsの視点で施策を見直してはいるものの・・・。それはそうとして、SDGsだけでなく、学校での様々な取り組みを実際に自分の目で見て、指導する教員に話を聞き、市としての支援の在り方を考えることも議員活動としては必要だと考えています。

今日の研修を指導してくださった理科センターの近藤先生、ありがとうございました。

投稿者: shigeno