文教厚生常任委員会

今日は文教厚生常任委員会および分科会として付託された議案について審査しました。今日の審査に向けて委員会では論点整理をしました。いくつかある議案の中であるいは補正予算で示された事業の中からいくつかをピックアップしてしっかりと深めた質疑をしていき、その妥当性を確認していこうとしたのです。その事業は、「障害児通所給付費(1594万円)」「新型コロナウイルス感染防止対策事業費(9680万円)」「新型コロナウイルス感染症対策事業(2099万円)」「がん検診費(432万円)」です。それぞれにおいてかなり高額な補正予算の計上になっています。

ちなみに「障害児通所給付費」は放課後等デイサービスの利用が増加していることから必要経費を追加したものです。「新型コロナウイルス感染防止対策事業費」は新型コロナウイルス感染症に係る中等症患者受け入れ医療機関である柏崎総合医療センターが感染症対策として実施するナースコールシステム等の整備に必要な経費を補助するものです。「新型コロナウイルス感染症対策事業」は新型コロナウイルスワクチン接種3回目を実施するための必要な経費です。「がん検診費」は健診情報を市町村間で情報連携して利活用するため、国の補助事業を活用して情報の標準化等のシステム改修に必要な経費です。

以下のような質疑と答弁でした。

  • 「障害児通所給付費」については、「増額の背景」や「放課後等デイサービスにおける課題」を質疑し、「国による障害福祉サービスの報酬改定が行われたことと、ひと月当たりの延べ利用人数が昨年度451人から今年度560人へと増加したため」「希望者が多く、各事業所も希望に応え、利用が拡がっている状況」との答弁がありました。
  • 「新型コロナウイルス感染拡大防止対策事業費」については、「病院との協議開始の時期」や「他の病院からの要望の有無」、「ナースコールシステムの運用の時期」「効果や電子カルテとの関連性」を質疑し、「11月初旬から協議を始めた」、「総合医療センターが中等症患者受入医療機関となったことに伴い、導入するもの」、「他病院は昨年度支援していることもあり、今回要望はなかった。」「運用は来年4月から」、「導入により院内感染防止強化や医師・看護師の負担軽減につながる」、「電子カルテとの連動は、さらなる費用がかかるため、今後検討していくこととなる」との答弁がありました。
  • 「新型コロナウイルス感染症対策事業」については、「接種体制」や「委託業者の感染防止策」、「委託業者の入札条件」を質疑し、「かかりつけ医で接種できる体制を拡充すべく医療機関との調整を進めている」「委託業者は集団接種会場の運営に携わる。感染対策は仕様に入れ、確実に求めていくが、ワクチン接種を条件とすることは難しい。チェックリストの提出を義務付けていく」との答弁がありました。
  • 「健康増進事業、がん検診費」については、「システム改修による効果」や「個人情報漏洩の問題」、「年度途中で提案することとなった理由」を質疑し、「本人承諾の上で、検診情報を市町村間で共有し、転出した場合でも対象者に適切なアプローチができるようになる」、「情報漏洩がないように対応している」、「データの活用については国からその都度提案がある。今年度改修すれば国から補助される」との答弁がありました。

今回の補正予算は20日の予算決算常任委員会で討論、採決をすることになります。それ以外の議案については文教厚生常任委員会では原案の通り可決すべきものと決しました。

投稿者: shigeno