柏崎の名産に「はまたろう」甘酒です 原発事故に関する3つの検証の説明

柏崎の荒浜地区でサツマイモを育て、そこで収穫したもので「甘酒」をつくり販売することができました。まさに6次産業化。まず、柏崎でのサツマイモ。どうしても南の地方で生産されるイメージがあるサツマイモを柏崎でそれなりの量を生産できるのか。サツマイモとなると、これもどうしても焼酎というイメージがあるのですが、甘酒にしていく。そして通年、それなりの量の甘酒を生産できるのか。などなど、全くの素人の私が心配に思うことです。

商品として世に出せるまでにはものすごい苦労とそれを克服していこうとする努力があったことと思います。開発に取り組んだ赤沢さんと平野さん。赤沢さんは施設整備の専門家です。収穫したサツマイモを保管熟成する特注の保管庫をつくりました。平野さんは原酒造での経験をもとに甘酒開発の専門家です。品種ごとに違った色や味の甘酒をつくりました。両者がタッグを組んだことで、荒浜の地でサツマイモを生産し、整った工場で甘酒にしていく、6次産業化がなされました。素晴らしいことです。

今日はその商品が並んだお店がオープンしました。オープン前に伺い、保管庫や開発している施設を見学させていただきました。赤沢さんはこのサツマイモを使った甘酒の開発に満足することなく、他の野菜などの生産も頭にあったり、作り手には障害がある人を雇うなどの雇用の拡大も考えているとのことです。常に前を向き、幅を広げていこうとしたり、それを作り出す人のことまで考えている赤沢さんの熱意、力強さ、柔軟な考えに、私も自分の生き方を見直していこうという気持になりました。本当にすごい方です。実はこの赤沢さんの娘さんの夫が、柏崎市の障害者雇用事業所の第一人者である小林俊介さんです。

午後からは「原発事故に関する3つの検証の説明および意見交換会」に参加しました。柏崎市議会では原子力発電所に関わる特別委員会が設置してあります。そこでの研究の一環として、この説明会に参加したものです。県では3つの検証委員会、「避難委員会」「健康・生活委員会」「技術委員会」を立ち上げ、福島原発事故に関して検証を行っています。そして知事などは、この検証委員会での結果が出るまでは、柏崎刈羽原発の再稼働問題は進めないとしています。

得てしてこういう説明会には原発反対派の方々が多く参加し、持論を展開し、原発の廃止を主張するケースが多いように感じていました。今日はどうなることかと聞いていましたが、ほぼ同じ様子が展開されました。・・・正直、原発推進でも反対でもなく、フラットな気持ちで参加している方にとって、このような様子を見たら、決していい気持にはならないのではないかと感じました。質疑では持論の展開ではなく、理路整然と質疑をすべきだと思います。例えば、前に同じような質疑をされた方がいたら同じ質疑はしないのが普通だと思うのですが、自分が質疑しようと考えていたことはそれまでに何人が質疑をしても繰り返す。また、自分のもっている知識を当局にぶつけるだけでは、質疑ではないと思うのです。そういう方々の気持ちや熱意は伝わるのですが、ただの反対活動となっては共感を得ることは難しいかもしれません。・・・私は、今ある原発と「共存」するためにはどうしていったらいいのかを考えたいと思っています。

今日はこの説明会に参加してよかったと思います。正直、私は原発に関して深く勉強しているとは言えません。初めて聞いたことが少なくありませんでした。例えば、3つの検証委員会を総括する委員会「検証総括委員会」が設置されていること、でも、その開催はこれまでないこと、など、議会で研究していく上でも個人として学んでおかなければならないことがかなり多くあることを知ることができました。ありがたかったです。

投稿者: shigeno