メタセコイヤ

当初は日本を含む北半球で化石として発見されるのみで、絶滅した植物と考えられていたが、1946年に中国四川省で現存していることが確認された。いわゆる「生きた化石」といわれることもあったメタセコイヤですが、現在は街路樹としていたるところに植えてあります。柏崎市にもその大きな姿をの旧市役所脇で見ることができます。

旧市役所脇、元の市民会館に上がっていく階段の左右にメタセコイヤは植えてあるのです。あわせて5本です。今ではそんなに珍しい木というわけではありませんが、なぜ市役所のそこにメタセコイヤが植えてあるのか、ということを知っているでしょうか。・・・実は議員になってからの私はこの木の存在すら意識にありませんでした。今はない市民会館を利用したこともありますし、この木の間の階段も上がったこともあります。でも、何となく高いものがあったような意識しかありませんでした。先日ある方からこの木の存在について聞いて、初めて自分の意識・記憶に「木」の存在が浮かび上がってきたのです。

それにより、興味関心が強くわき出し、調べてみることにしました。といっても、市の担当課の職員の方に聞いてみたのですが。その方は大変親切に、市役所脇に植樹した由来を調べてくださいました。ソフィアセンターの担当の方とも連絡を取りながらだったそうです。そうしたら、メタセコイヤが柏崎市に入ってきた由来が柏崎日報に記されていることは分かりました。昭和34年(1959年)11月18日の新聞記事に載っています。左の写真で確認してください。当時は市役所が鏡町にあったのですが、そこに5本植樹されたとのことです。その後、昭和43年に市民会館が開館したときに植え替えられたのではないかと考えられます。この記事は下の写真で確認してください。・・・こんなことまで調べてくださったことに大変感謝します。ありがとうございました。

そのメタセコイヤが植わっている旧市役所も令和5年には取り壊します。そうするとこの5本の木の行方はどうなるのかが気になるところです。今では5本とも大きくなり、それをどこかに植え替えることは難しいと考えます。伐採するにしても倒すところもなく、難しい作業になると思います。植え替えられないとなると伐採しかないのですが・・・、伐採するにしてもその後、木材としての利用などは考えているのでしょうか。メタセコイヤは今ではそんなに珍しい木ではないにしても、このメタセコイヤの植樹の由来が判明したからには、柏崎市としてある程度の保存や活用を考えてほしいと思います。例えば、この木材を使ってベンチや机などを作り、旧市役所跡地に建てられる中央コミセンやセントラルガーデンの施設内に設置するとかを考えてほしいと思うのです。

また、このメタセコイヤについて話してをしてくださった方から、柏崎の文化財や先人についての本も紹介していただきました。さっそく柏崎博物館に行き購入してきました。3冊ありました。これから読み深めていき、柏崎のよさの再発見につなげるとともに、柏崎の宝を発信していきたいと思います。興味関心のある方には是非お読みいただきたい本です。

投稿者: shigeno