決算特別委員会 なぜふるさと納税額は伸びているのか

今日はこれまで各分科会で審査されてきた2019年度決算のまとめの決算委員会が開かれました。各分科会長から審査時の質疑について、出された意見についての報告がありました。その後議員全員によりこの2019年度決算の採決がとられました。全会一致というわけにはいきませんでしたが、賛成多数で特別委員会としては決算を認めるということになりました。明日、本会議場で、特別委員長から報告があり、討論をしたのち、最終的な採決がとられます。

午後から、個人的に元気発信課に行き「ふるさと納税」について意見交換してきました。このふるさと納税関係は委員会でいうと、総務常任委員会の所管です。しかし、わが会派柏盛クラブには総務常任委員会に所属していませんので、委員会や分科会では議論に関われないこともありました。それで少し話を聞きに行ってきたのです。内容は、「ふるさと納税の伸びの要因」をどう考えているのか、ということです。櫻井市長になるまではこのふるさと納税は年間8000万円程度でした。それが今では2億5000万円を超え、2018年度から2019年度にはその納税額(寄付額)が1.6倍になっているのです。なぜこんなに伸びているのかについては常任委員会や決算分科会ではあまり質疑されなかったようです。

新潟県内でもこれほどの伸びを見せている自治体はありません。4年間で3倍以上になっています。そして2020年度予算では3億円になるとして予算を献上しているのですから、すごいものです。話をしたところ詳細についてのしっかりした分析はしていないようでした。もっともこういうことは、分析はできないものかもしれません。その中で考えられることは3つ。一つ目は、「ポータルサイトの増加」です。といってもポータルサイトが2つになったのは今年の4月ですから、それまでの決算には影響がないといえばそうなのです。でも、このポータルサイトの増加は必ずと言っていいほど納税額の増加につながります。2つ目は、「地道な広報活動、県外の方への働きかけ」です。特に市長が県外の方と会う時の働きかけはすごいようです。必ずふるさと納税の働きかけをするとのことです。そういうことを担当の元気発信課は知っていますので、担当課の人は市長に負けじとこのような活動をしてきたとのことです。それが税額の倍増につながったと考えられます。3つ目は、「返礼品の充実とパンフレットの工夫」です。米を中心とする農作物の返礼品が主なものですが、それを広報するタイミングが絶妙のようです。納税は年末が多くなるのですが、10月以降のパンフレットを充実させている効果があったのかもしれません。この写真は前年度ふるさと納税をしてくださった方に郵送している広報誌です。

それにしても今日話した元気発信課の西巻課長と竹内さんの情熱はすごかったです。こういう熱量あふれる方が担当でいるがぎり、成果は期待できると思いました。課題もあるとのことでした。それは柏崎市へのふるさと納税者のお一人の平均額が多くないのです。その単価を上げていくことで総額をもう少し上乗せできるのではないかと考えていました。こういう分析もしていますので、頭が下がりました。具体的な数字も聞きましたが、ここでは記しません。今後も担当課との意見交換を続けたり、時には一般質問で取り上げていきたいと思います。

投稿者: shigeno